
「月光仮面」「怪傑ハリマオ」などで知られる日本のテレビ映画の制作プロダクション「宣弘社(せんこうしゃ)」が、1950年代から1970年代にかけて制作を手がけていた作品をまとめたYouTubeがあった。
タイトルは「昭和100年」。
宣弘社は現在はその著作権管理(ライツ)を事業とする企業。
1960年ごろ小学校低学年の世代にとっては懐かしい作品が次々に登場している。「月光仮面」世代には特に懐かしい。
「月光仮面」の放送が開始された当時(1958年)は、まだテレビの普及は少なく、駄菓子屋(「日影屋」)に行って見せてもらった。その後「七色仮面」「豹(ジャガー)の眼」などの後半のころが放送されたころにようやく自宅にテレビがやってきた。














テレビが来るという日は、小学校から一目散に走って家に帰った(笑)。村(その後深谷市に合併)の字(あざ)の27軒の家のなかで(テレビ導入順は)5-6番目だと記憶している(笑)。
俳優では昭和のヒーロー「月光仮面」や「隠密剣士」で主演を演じた大瀬康一が人気だった。

「私も月光(仮面)と隠密(剣士)で売れました」
■大瀬康一
1937年10 月27日生まれ(現在87歳)神奈川県横浜市出身
昭和30年代より「月光仮面」や「隠密剣士」など日本を代表する俳優として、多くのテレビや映画、舞台などに出演。同時代に共に活躍した「高倉健」や「美空ひばり」そして、ミスタージャイアンツ「長嶋茂雄」やホームラン王「王 貞治」など、スポーツ界のレジェンドとも友好関係が深く、長年に渡り日本の芸能界に精通している。
●主な出演
【テレビ】
・月光仮面 ・遊星王子 ・タッちん君の冒険 ・豹(ジャガー)の眼
・隠密剣士 ・バックナンバー333 ・新吾十番勝負 ・鞍馬天狗
・黒い編笠 ・白頭巾参上 ・大岡越前
【映画】
・弾痕街の友情(1960年) ・男の銘柄(1961年)
・若い仲間(1961年) ・強くなる男(1961年)
・投資令嬢(1961年) ・背広姿の渡り鳥(1961年)
・中山七里(1962年、大映) ・B.G 物語 易入門(1962年)
・仲よし音頭 日本一だよ(1962年) ・あした逢う人(1962年)
・雪の降る街に(1962年) ・長脇差忠臣蔵(1962年)
・誘拐(1962年) ・秦・始皇帝(1962年)
・隠密剣士(1964年、東映) ・続・隠密剣士(1964年、東映)
・忍法破り 必殺(1964年) ・冒険大活劇 黄金の盗賊(1966年)
・のれん一代 女侠(1966年) ・新兵隊やくざ 火線(1972年)
・インターミッション(2013年)
※その他、【舞台】出演も多数。
【1958年の世相】
■テレビ:「バス通り裏」「月光仮面」「私は貝になりたい」「あんみつ姫」
■流行語:いかす、ながら族(注1)、団地族、シビれる、ハイティーン、神様・仏様・稲尾様
■流行:ロカビリー旋風、ミッチーブーム(皇太子妃)、フラフープ、粉末ジュース(注2)
■映画:「死刑台のエレベーター」「十戒」「鉄道員」「嵐を呼ぶ男」
■新登場:「即席チキンラーメン」「8ミリ映写機」
(注1)「ながら族」…日本では1955年頃にラジオのジャズや歌謡曲をかけないと勉強できない学生の増加があり、例えば1957年の大阪市教育研究所の調査資料でもラジオだけを聞いてる子供よりもラジオを聞きながら何かをするながら習性のある子供の方が多いという調査結果がでた。
(注2)「粉末ジュース」…1950年代から1960年代には果汁風味や発泡性の粉末ソーダが人気を博し、多くのメーカーから販売されていた。当時、榎本健一のCMによる「ワタナベのジュースの素」が有名。

【参考:他の昭和30年代のテレビ・ヒーロー番組】
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