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ドラマ「SHOGUN 将軍」①(ディスニー、全10話)を見る。超ド級時代劇ドラマシリーズ!

アメリカ時代劇ドラマシリーズSHOGUN 将軍」(ディズニー製作、全10話)を見た。大満足のドラマだった。言語は80%が日本語だったが、17世紀初頭の日本語の言葉を、英語ではどのように(シェイクスピアのような古語で?)訳されたのか(笑)。

ジェームズ・クラベル原作の「将軍」(全4巻)は全世界で1500万部以上売れた大ベストセラー。1980年にもリチャード・チェンバレン主演の「将軍 SHOGUN」押してドラマ化されており、本作はそのリメイク作品。

アメリカ人なら、「将軍(SHOGUN)」の名前は広く知られているので、今回のドラマも中世のファンタジードラマゲーム・オブ・スローンズ」に続く重要なドラマとも評されている。

徳川家康をはじめとした歴史上の人物にインスパイアされた「関ヶ原の戦い」前夜。

窮地に立たされた戦国一の武将「虎永」と、その家臣となった英国人航海士「按針(あんじん)」、二人の運命の鍵を握る謎多きキリシタン「鞠子(まりこ)」。彼らが繰り広げる歴史の裏側の壮大な“謀(はか)り事”が描かれている。

…というのが概略だが、家康がモデルとされる吉井虎永の深謀遠慮の策士ぶり。モノに動じない冷静沈着、大物感が漂い虎永に感情移入しがちだが、内実は実の息子、長年の刎頚之友(ふんけいのとも)である最も近い側近ですら自らの野心を実現していくための「役割」(捨て駒)として利用するなど、血も涙もない非情さが奥底に秘められている。

英国人の按針(あんじん)も「日の本」の存続、自身が世の太平の礎となる将軍になるための手駒、手段に過ぎなかった。

そして、ドラマには大どんでん返しが待ち構えていた。日本では描ききれない壮大で圧倒的な映像世界による陰謀と策略が渦巻くSHOGUNの座を懸けた戦国スペクタクル・ドラマシリーズとして、記憶に残る名作ドラマとなった。

俳優陣では、真田広之を筆頭に、浅野忠信、オーディションで出演を勝ち取ったという78歳のベテラン俳優・西岡徳馬平岳大(ひら・たけひろ)、女優陣では、二階堂ふみ、アンナ・サワイ、穂志もえかなどが強い印象を残している。

一方で、コスモ・ジャーヴィスが演じた按針/ジョン・ブラックソーンは本来重要な主役の一人のはずが、やや薄い存在に思えたのが残念。

切腹のシーンや、遊女のシーンも多く、「ハラキリ、ゲイシャ」の日本の古いイメージが尾を引いているという厳しい見方もある。

按針/ジョン・ブラックソーンの通訳(当時は通詞)として素晴らしい演技を見せるアンナ・サワイに釘付けになった(笑)。芯の強さ、落ち着いた佇まいで実は剣にも覚えがあったというかっこいい殺陣も見せる。明智光秀の娘という裏切りモノの娘という役で、複雑な心境を体現している。藤殿という役柄の穂志もえがなかなかいい。

・・・

厳しい批評で知られるアメリカの批評サイトRotten Tomatoesで驚異の100%(第1話、2話終了時、その後も99%を維持)の高評価。ゴールデングローブ賞の主要部門、エミー賞の主要部門を独占した作品だけに、特殊な設定の「日本の戦国時代」が広く知れ渡るきっかけとなった。

<主な登場人物>(  )はモデル。

■吉井虎永(徳川家康):真田広之

洞察力に優れ戦国一の武将であり策略家。強大な権力を持ち狡猾な関東地方を治める大名。覇権を狙う五大老と敵対し命をかけて戦う武将。かつて太閤の寵愛を受け、太閤の子が成人するまで、命をかけて守ることを誓う。

真田広之が世界のミフネにも匹敵するような圧倒的な存在感。主演だけでなくプロデューサーとして、役柄の所作、演技指導も行い、過去にあった日本人の描き方の違和感を完全払しょくした。

作品のオファーを受けたときに、条件として日本人はすべて日本人が演じること、セリフ、衣装など専門家をアドバイザーとして日本から呼ぶことなどを挙げ実現した。真田広之がドラマ化実現に果たした役割は計り知れないほど大きい。

■ジョン・ブラックソーン/のちの按針(ウイリアム・アダムス):コスモ・ジャーヴィス

イギリス人航海士で日本名は三浦按針(みうらあんじん)。関ヶ原の戦いの半年前となる1600年4月、ジョンが乗った船が豊後国(現在の大分県)に漂着。日本に初めて来たイギリス人で、初めて「サムライ」(旗本)の称号を得た外国人。

戸田鞠子(まりこ)(細川ガラシャ):アンナ・サワイ

       「覚悟はできておりまする」(うーん、しびれる!笑)

明智仁斎(光秀)の三女。本能寺の変により、謀反人の一族として幽閉。英語が堪能で按針の通訳を務める。キリスト教の洗礼を受ける。幼いころ落葉の方(二階堂ふみ)と共に過ごす。戸田広勝(文太郎)の妻。

…日本人女優で、ネイティブ英語が話せる貴重な女優と思った。ニュージーランド生まれで、10歳まで外国で暮らしたといい、日本に帰国。映画・ドラマでは英国BBCクライムドラマ「Giri/Haji」や人気アクション映画「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」を見ていたが覚えていない。「将軍」は素晴らしい。エミー賞で主演女優賞獲得。

■樫木藪重(かしぎ・やぶしげ/浅野忠信

虎永が徴用していたが、味方か敵かどっちつかずであったが、敵側にそそのかされて虎永を裏切る結果になる。「将軍」では出演シーンが多く、インパクトがある役柄。

浅野忠信はハリウッド映画では、英語が堪能でスコセッシ監督の「沈黙」をはじめ、何作にも出演し、数少ない日本のハリウッド映画俳優の一人。祖父が北欧系の血筋。「マイティ・ソー」で初のハリウッド映画に出演。「ソー」シリーズの3作品に出演を果たした。ハリウッド映画2作目となる「バトルシップ」にも出演。

■石堂和成(石田三成)/平岳大(ひら・たけひろ)

五奉行のうちの一人で、全体のリーダー格。虎永と敵対し、虎永を降伏させ大阪に呼び寄せようとするが、虎永に秘策があり…。

…父親は俳優の平幹二朗、母親は女優佐久間良子というサラブレッド。2020年にハワイに移住。2020年に主演したNetflixオリジナルドラマ「Giri/Haji」において、英国アカデミー賞テレビ部門の主演男優賞にノミネート。

■宇佐見藤/穂志もえか

特にモデルはおらず、当時の女性が政略的に扱われていたことを表現しているとされる。戦国時代の結婚は一夫多妻制で、大名や武将たちは本妻である「正室」の他に、複数の妾である「側室」を持つのが普通だった。

…控えめの魅力的な女性を演じている。ドラマでは人気のあるキャラクターと言われている。

■戸田広松(細川藤孝)/西岡徳馬

虎永の盟友。敵に降伏を信じさせるため、虎永の側近中の側近である広松が、割腹の自死を遂げる。虎永は、動揺する一族に対して、広松は「役目を果たした」と伝える。

…日本では名前が知られていても、ハリウッドのキャスティングは厳しく、西岡もオーディションで選ばれた。驚きではある。

■落葉の方(淀殿)/二階堂ふみ

大公(秀吉)の側室。大公との間に2人の息子がいる。

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