「人生はノー・リターン 〜僕とオカン、涙の3000マイル〜」(原題:The Guilt Trip 、2012)を見る。バーブラ・ストライサンド&セス・ローゲン共演のロードムービー。
おせっかいな母親を「追憶」のバーブラ・ストライサンド、不器用な息子を「グリーン・ホーネット」のセス・ローゲンが演じる母子の笑いと涙のアメリカ横断の珍道中をコメディタッチに描く。
バーブラ・ストライサンドが70歳で主演した映画で、現時点ではこの後の出演映画はない。原題は「罪悪感」のこと。副題の「~僕とオカン、…」は作品をチープにしていないか(笑)。
監督は「ステップ・アップ」(2006)がデビュー作のアン・フレッチャー、脚本は「ラブ・アゲイン」のダン・フォーゲルマン。
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自ら開発したオーガニック洗剤を売り込むため、アメリカ横断の旅に出たアンディ・ブリュースター(セス・ローゲン)。彼は一人暮らしの母ジョイス(バーブラ・ストライサンド)に会うため実家に立ち寄る。
そこで、ジョイスが結婚前に父親以外の男性と運命的な恋に落ちていたという話を聞き、ジョイスが付き合っていたという男性をネットで調べて探し当てる。
母親にサプライズでその男性に会わせるために、そのことは告げずに勢いでジョイスを出張の旅に誘ってしまう。
アンディは商談にも首を突っ込んでくるジョイスに煩わしさを感じるが、様々な出来事を通じて理解を深めてゆく。そんな中、彼はジョイスに運命の恋の相手に会いに行くことを提案するのだが…。
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(以下、ネタバレ)
かつて別れた恋人アンドリュー(愛称アンディ)は独身ということだったので、母親ジョイスもシングルであることから、アンディは、自分への過保護、過干渉を少なくする目的もあったかもしれない。ジョイスの息子のアンディというのは元恋人の名前。
目指す家のドアホンを鳴らすと出てきたのは、男性の同名の息子だった。父親は数年前に亡くなっていたが、妹の名前がジョイスだったことを知り(自分の名前をつけていた!)ジョイスは胸が熱くなるのだった。お互いに、自分たちの子供には、それぞれ相手の名前を付けていたのだった。
セス・ローゲンとバーブラ・ストライサンドが製作も兼ねている。よほど脚本、ストーリーが気に入ったのか。
1960年代後半から1980年代ごろまでのバーブラ・ストライサンドの活躍はすごかった。
ミュージカル映画「ファニー・ガール」(1968)で、デビューしていきなりアカデミー賞主演女優賞を獲得。続いて「ハロー・ドーリー!」(1969)「晴れた日に永遠が見える」(1970)とミューミカル作品に出演。
その後も「追憶」「ファニー・レディ」「スター誕生」などで、歌手としては「フランク・シナトラ以来」の大物歌手とまで言われた。
【主なキャスト】
ジョイス・ブリュースター: バーブラ・ストライサンド
アンディ・ブリュースター: セス・ローゲン
ベン・グラウ: ブレット・カレン
アンドリュー・マーゴリス・Jr: アダム・スコット
ジョイス・マーゴリス: アリ・グレイナー
アマンダ: ケイシー・ウィルソン
ロブ: コリン・ハンクス