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米ドラマ「ブレイキング・バッド」(Breaking Bad、シーズン1、2008、全7話)を"一気見"。

米ドラマ「ブレイキング・バッド」(Breaking Bad、シーズン1、2008、全7話)を一気に見る。製作はソニー・ピクチャーズ・テレビジョン。撮影は主にニューメキシコ州アルバカーキで行われた。タイトルの意味は「道を踏み外していく」。ガン宣告を受けた初老の男が、自分の亡き後借金から逃れるため、家族や子供のために、財産を残すため違法な仕事に手を染めていくことを言う。

 

主演のブライアン・クランストンは、ベスト男優賞を4度連続獲得、共演のアーロン・ポール助演男優賞を3度獲得。作品賞 (ドラマ部門)に5度ノミネートされ、2013年と2014年に受賞した。

 

キャッチコピー&あらすじは「チップス先生がスカーフェイスに変わる」。映画「スカーフェイス」は、アル・パチーノが麻薬密売人になる話。

 

ブライアン・クランストンといえば、「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」(2015)でトランボを演じたのが印象的。クランストンの変貌ぶりが最大の見どころ。

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舞台は2008年のニューメキシコ州アルバカーキ。偉大な成功を遂げるはずだった天才化学者ウォルター・ホワイト(ブライアン・クランストン)は、人生に敗れ、50歳になる現在、心ならずも高校の化学教師の職に就いている。

妊娠中の妻スカイラー(アンナ・ガン)、脳性麻痺の息子ウォルターJr.(RJ・ミッテ)、多額の住宅ローンを抱え、洗車場のアルバイトを掛け持ちしていても、なお家計にはゆとりがない。

ある日、ステージIIIAの肺癌で余命2~3年と診断され、自身の医療費と家族の経済的安定を確保するために多額の金が必要になる。

 

義弟ハンクや旧友エリオットが費用の援助を買って出るが、あくまで自力で稼ぎたいウォルターはそれらを拒み、代わりにメタンフェタミン(通称メス)の製造・販売に望みをかける。

麻薬取引については何も知らず、元教え子の売人ジェシー・ピンクマンアーロン・ポールを相棒にして、家族に秘密でビジネスを開始。裏社会での名乗りは 「ハイゼンベルク」。

製造拠点はRV(キャンピングカー)。卓越した化学知識と品質へのこだわりによって、彼は世に比類なき高純度のクリスタル・メスを開発する。

増産用の新プロセスで作ったメスは純度はそのままで独特の青い色味を帯び「ブルーメス」 を開発するのだった。

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平凡な化学教師ウォルター・ホワイト(ブライアン・クランストン)は、第二子を身籠っている妻と脳性麻痺の息子を養うため、放課後は洗車屋でアルバイトまでしながら、なんとか平穏な暮らしを保っていた。ところが、50歳の誕生日を目前にひかえたある日、肺癌で余命僅かと宣告を受ける。このまま自分が死んでしまったら、家族に残るものは財産ではなく膨大な借金だけ・・・。

その時、ウォルターが思いついた人生最後の賭け、それは化学の知識を駆使した“超高純度ドラッグ精製”だった。善と悪は表裏一体。温厚で生真面目だった男は、愛するものを守り抜くために“道を踏み外していく”ことになる。

ブライアン・クランストンが逡巡する苦難の表情など深みがある演技を見せている。

シーズン1では、ウォルターのドラッグを買い付ける悪党に対して、強気(言い値で売り付けたり、前金で請求したり)にでて大丈夫かと思わせるが、短気な相手も、のどから手が出るほど欲しいので、ウォルターの要求を受け入れるというのもすごい。

シーズン1は、ややスローな展開で、ウォルターの義弟が警察官であるが、ウォルターの裏の顔に気づいていないというハラハラ感がある。シーズン2以降の展開に期待が寄せられる余韻を残して終わっている。

 

【主な登場人物】

■ウォルター・ホワイト(ブライアン・クランストン

博学多識な天才化学者。地味で生真面目な遵法市民として暮らしながら、裏では ハイゼンベルクの異名でメス調理を稼業とする。6歳の時に父と死別し、母とは後に疎遠になる。カリフォルニア工科大学にて化学を学ぶ。専門は結晶学。大学院において助力した研究プロジェクトは1985年にノーベル賞を授与される。50歳の現在、ウォルターは地元公立高校の化学教師に落ち着き、副業として洗車場でも働いている。妻は思いがけず授かった第二子ホリーを妊娠中。

ジェシー・ピンクマン(アーロン・ポール

ウォルターの元生徒にして麻薬ビジネスのパートナーになる若者。アルバカーキの上位中流階級の家庭に生まれる。二人兄弟の長男であり、非常に優秀な弟ジェイクとは10歳以上の年齢差がある。

■スカイラー・ホワイト(アンナ・ガン

ウォルターの妻。39歳。ウォルター・ジュニアの母親。ウォルターの職場の近くのレストランでウエイトレスをしていた時期にウォルターと出会った。インターネットオークションによる売買や、執筆活動により家計を助けようとするが、ウォルターの治療費により家計が圧迫されると、以前働いていた職場で経理の仕事を再開。

■ウォルター・"フリン"・ホワイト・Jr.(RJ・ミッテ

ウォルターとスカイラーの息子。16歳。

ウォルターが働いている高校に通う学生。脳性麻痺のため、軽度の言語症と松葉杖を必要とする運動機能の障害を抱えている。ウォルターが肺がんを患っていることを告白すると治療費を稼ぐために募金を募るウェブサイトを立ち上げる。

■ハンク・シュレイダー(ディーン・ノリス) 

DEA(麻薬取締局)のエージェント。マリー・シュレイダーの夫。スカイラーとウォルターの義弟。

■マリー・シュレイダー(ベッツィ・ブラント

ハンクの妻。スカイラーの妹で、ウォルターの義妹。ウォルターJr.の叔母。診療放射線技師として病院で勤務している。

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