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映画「クロース:孤独のボディーガード」(原題:Close、2019)を見る。

クロース:孤独のボディーガード」(原題:Close、2019)を見る。監督は「MIAミア」の女性監督ヴィッキー・ジューソン。主演は「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のノオミ・ラパス。サスペンスアクションであると同時に、女性二人の成長も描いたバディムービーでもある。

主人公のキャラクターは、世界有数の女性ボディーガードの1人、Jacquie Davisのキャラクターに基づいている。ニコール・キッドマン英国王室のメンバーなどもクライアントに含まれているという。タイトルの「クロース」だけでは意味不明だが、副題の”孤独のボディーガード“が、見てみようかという気にさせる(笑)。

ざっくりしたストーリーは、父を失って多額の遺産を相続する金持ちお嬢様のボディーガードをすることになった主人公。案の定、少女が誘拐されそうになるが、2人は誘拐犯たちと戦い、その黒幕を捜すといった内容。

【あらすじ】

南スーダンで、ボディーガードのサム・カールソン(ノオミ・ラパス)は、ジャーナリスト2名と移動中に車両が地元の武装集団に襲撃される。しかし、機転を利かせることによって、武装集団を撃退し、その場を脱出することに成功する。

最近亡くなったビジネス界の大物エリック・タナーの問題児であり相続人でもあるゾーイ・タナー(ソフィー・ネリッセ)は、彼の会社であるハシン・マイニング社の父親の株式がすべて残されていることを発見した。

これは彼女の継母であるリマ・ハシン(インディラ・ヴァルマ)に衝撃、そして怒りを与えることになった。彼女の家族は会社を設立し、エリックのCEOとしての地位を引き継いでいたのだ。

リマは、ザンビアでのリン酸塩採掘に関する10億ドルの取引の交渉に成功したので、自らが取引を完了させる間、モロッコの家族の家に同行することを要求する。

 リマ

リマは、ゾーイと関係を持っていた男性ボディーガードを解雇し、サムをゾーイのボディーガードとして雇った。

家族の要塞化されたカスバに到着すると、ゾーイは、サムが給料を支払われたフルタイムのままで夜を過ごすことを要求する。その夜遅くに、セーフハウスのセキュリティシステムが破られ、建物はロックされ、住民が閉じ込められる事態が発生する。

武装した侵入者は、セキュリティチームの複数のメンバーを殺害し、ゾーイの部屋に向かう途中で警備主任のアリック(Akin Gazi)を殺した。

ゾーイはサムと一緒にその場を脱出し、警官に遭遇することで警察に保護されることになった。 警官たちは警察署に連行していることを保証するが、ゾーイ(アラビア語を話すことができる)は彼らが私的な住所とお金について話し合うのを耳にする。

サムは警官と戦い武装解除することに成功するが、結局ゾーイがサムの銃で警官の1人を撃ってしまう。

二人は徒歩でカサブランカに逃げ、ホテルに避難する。 一方で、事件のニュースにより、ハシン・マイニング社の株価が大幅に下落し、競合他社のシコン・マイニング社に取引の交渉権が盗られる可能性が出てきた。

サムはゾーイを国外に連れ出すことを約束し、後に上司のコナール(エオイン・マッケン)が加わることになるのだが…。

 ゾーイ(左)とサム

・・・

傷だらけになりながら警護対象者を守り抜く女性ボディーガードの苦闘を描くが、舞台がモロッコカサブランカであり、警察官も汚職にまみれていて、まさに孤軍奮闘のアクション映画。冒頭のシーンのタイトルにかぶさる音楽がいい。

キャシー・ベイツ、グレン・クロースなどが出演した「ガラスの家族」(2016、WOWOW放送では「ギリー・ホプキンズの不機嫌な日常」のタイトルで放映)で主演を務めたソフィー・ネリッセが、ボディーガード付きの富豪の娘を演じている。

要塞のコントロール室では、各部屋の監視カメラやシャッターなどの開閉を制御しているが、敵の侵入と、パスワードとの時間競争などの緊迫感はあった。

タイトルの「Close(クロース)」は、Close Protection Officer(CPO)というゾーイを保護するために「割り当てられたボディーガード」からきているようだ。 

全体的に見ると、淡々と物語が進み、メリハリにかけていたのが物足りなさを感じさせる。

【主な登場人物】

■サム・カールソン:ノオミ・ラパス

ゾーイを保護するために割り当てられたボディーガード(Close Protection Officer: CPO)。

■ゾーイ・タナー:ソフィー・ネリッセ

ハシン・マイニング社の相続人で、リマの継娘。

■コナール・シンクレア:エオイン・マッケン

サムの上司であり友人。

■リマ・ハシン:インディラ・ヴァルマ

ハシン・マイニング社のCEOで、ゾーイの継母。

■アリック:Akin Gazi

ハシン・マイニング社の警護主任。

■ダマリ : Mansour Badri

モロッコ汚職警官。

■ズベリ :Abdesslam Bouhssini

リマのために働くモロッコ国家警察の刑事。

■ナビル: George Georgiou

傭兵グループのリーダー。

■ワット・リー : Kevin Shen

シコン・マイニング社の副CEO

■クレア - Mimi Keene

 

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