「チェンジング・レーン」(原題:Changing Lanes、2002)を見る。車線変更(チェンジング・レーン)による些細な接触事故をきっかけに激しく憎しみ合うようになる二人の対照的な男の姿を描く。
出演はベン・アフレック、サミュエル・L・ジャクソン、ウイリアム・ハートなど。シドニー・ポラック監督(「大反撃」「追憶」)が俳優として出演している。監督は「ノッティングヒルの恋人」のロジャー・ミッシェル。
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ニューヨーク・マンハッタン。渋滞するハイウェイの中、若手敏腕弁護士のギャビン・パネック(ベン・アフレック)は重大な案件のため、裁判所へ急いでいた。
一方、隣の車線を走るドイル・ギプソン(サミュエル・L・ジャクソン)は、アルコール依存症で妻子と別居中。カウンセリングによって依存症から立ち直り、彼もまた親権をめぐる裁判出廷のために裁判所へ向かっていた。
そんな時、先を急いでいたギャビンが突然車線変更したため、隣のドイルの車と軽い接触事故を起こしてしまう。
慌てていたギャビンは、非を認めつつもギブソンの示談の申し出を無視して白紙の小切手を一方的に渡そうとするが、ギブソンはそれを拒否。ギャビンは、小切手のサインのために、裁判用の重要書類を下敷き使ったが、うっかりその書類を現場に忘れてしまい、立ち去ってしまうのだが…。
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ちょっとしたボタンのかけ違えや重なる災難が降りかかる中で、ふたりの人物が戦うさまや悪戦苦闘ががテンポ良く描かれる。
交通事故のため20分間の遅れが、二人のその後の運命を大きく変えるという話。
交通事故を起こしたが、警察に連絡せず、白紙の小切手を渡してその場を切り抜けようとする弁護士も弁護士。お互いの行動のすれ違いから、事態は悪くなる一方。
弁護士事務所の上司らの不正に加担させられたギャビンは、裁判に出廷する直前に事故に遭う。ドイルも真剣裁判に行く途中で事故に遭遇。20分の遅れで、既に裁判は結審の後。
一方、ドイルは妻から「問題ばかり起こす」との烙印を押され、警察からも「トラブル・メーカー」と呼ばれるほどの”疫病神”のような存在。
やがて、ギャビンは、ドイルの事情を知り、ドイルの妻に「ドイルには20分の借りがあること。5分の時間がほしい」と交渉。
ギャビンの説明により納得したらしいドイルの妻とふたりの息子が、道路の向こう側から、こちらのドイルを見つけ、ややほほ笑みを浮かべているようす。子供たちとの面会禁止を妻から伝えられていたドイルだったが、妻と子供たちを見て、事態の好転の兆しを感じ取った。
【主な登場人物】
■ギャビン・バネック:ベン・アフレック
若手敏腕弁護士。法律事務所を義父たちと共同経営。傲慢な性格だが、妻の両親には頭があがらない。ドイルの車と軽い接触事故を起こして時間がなかったことから、その場しのぎで小切手を渡したが、そのときに重要ファイルもおいてきてしまったのが事の発端となる。
■ドイル・ギプソン:サミュエル・L・ジャクソン
保険セールスマン。 アルコール依存症で妻子(10歳と7歳)と別居した過去を持つが現在は酒を断っている。家族とよりを戻すために家を買う手筈を整えるなど、積極的な姿勢を見せている。
ドイルの妻。夫との別居から2人の息子とオレゴンに移り住む。
■ミシェル:トニ・コレット
ギャビンの同僚で愛人。
ギャビンの経営パートナー(実質上司)で養父。
■デラーノ夫人:ティナ・スローン
スティーヴンの妻。
■ウォルター・アーネル:リチャード・ジェンキンス
デラーノの経営パートナーで共に不正を働いている。
■シンシア・デラーノ・バネック:アマンダ・ピート
ギャビンの妻。夫の全てを理解している。
■ドイルの身元引受人:ウィリアム・ハート
ドイルの更生を支援している。
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