「グッド・オン・ペーパー」(原題:Good on Paper、2021)を見る(Netflixオリジナル)。タイトルの意味は「紙の上では立派」「経歴は素晴らしい」(が、うわべだけということ)。登場人物の男デニスを象徴している。
イライザ・シュレシンガー(「スペンサー・コンフィデンシャル」)のほぼ実話といい、主演と脚本をイライザが担当。監督はキム・ゲートウッド。
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スタンドアップコメディアンのアンドレア(イライザ・シュレシンガー)は、座席が隣のデニス(ライアン・ハンセン)と知り合いになる。アンドレアの親友のマーゴット(マーガレット・チョー)のバーで一緒に飲んだりして楽しく過ごす。
しかし、余りにも完璧に思えたデニスだったが、だんだん怪しく思えてくるのだった。デニスは大学でゴルフ部だったはずだったが、セレーナの友人のイェール大卒の別の人間とゴルフをすることになると急に腰を痛めたと言い訳して逃げたり、教えられた住所を訪ねるとマンションどころか、みすぼらしい一軒家だった。
食事をしたときも、クレジットカードが使えないなど何かと理由をつけて、支払いをアンドレアに任せる。マーゴットが、イェール大に問い合わせると、そんな卒業生いないという始末。果たしてデニスとはいったい…。
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ロマコメかと思ったら、とんでもない食わせ者の男と無駄な時間を過ごしてしまったというスタンダップ・コメディアンの話。
実際にその体験をコメディのネタにして観客を笑わせていたが、最後に痛快なカタルシスもなく終わったのが残念。
全てがウソにまみれたデニスだったが、マーゴットに酒を何杯も飲まされ、気を失っているところをマーゴットとアンドレアで移動させていたときにドアに挟まって、デニスの脇腹を挟んでしまい、皮がむけてしまった。
デニスは、アンドレアらに本当のことを話せと迫られたことなどに対して、デニスは罪悪感はゼロ。
呆れ果てたアンドレアはどうでもよくなり、デニスを解放するのだが、デニスのとった行動は、自分は拘束され暴行を受けたと警察に訴え、裁判まで起こすのだ。どこまでも”グッド・オン・ペーパー”(字幕ではクソ野郎)な人間だった。
見て損したという映画だった(が、見ないことにはわからない。笑)。ハズレ映画もあるから、たまに当たりの映画があると俄然光るのだ。
キャスト:
■アンドレア・シュレシンガー(イライザ・シュレシンガー)
スタンドアップ・コメディアン。そこそこ売れているがテレビ・ドラマのオーディションを9年も受け続けている。
■デニス(ライアン・ハンセン)
角ぶちメガネで女性に優しく真面目そう。イェール大卒のエリート、仕事はヘッジファンド(本人の説明)というのだが・・・。
■マーゴット(マーガレット・チョー)
アンドレアの親友。バーを経営。
■セレーナ(レベッカ・リッテンハウス)
アンドレアがライバル視する人気女優。
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「グッド・オン・ペーパー」(原題:Good on Paper)
製作国・年:アメリカ(2021年)
Netflixオリジナル作品
上映時間:94分
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