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映画「影踏み」(2019)を見る。

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影踏み」(2019)を見る。原作は「64 ロクヨン」「クライマーズ・ハイ」などで知られる作家・横山秀夫の小説。歌手の山崎まさよしが「8月のクリスマス」以来14年ぶりの主演を務めて映画化。

監督は、山崎の映画俳優デビュー作「月とキャベツ」も手がけた篠原哲雄。共演は、尾野真千子滝藤賢一鶴見辰吾北村匠海竹原ピストル中村ゆり大竹しのぶ田中要次など。

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住人が寝静まった深夜の民家に侵入して盗みを働く、通称「ノビ師」と呼ばれる泥棒の真壁修一(山崎まさよし)。ただの「空き巣」とは違い、深夜に人のいる住宅に忍び込み、現金を持ち去る凄腕の「ノビ師」で、証拠も残さず、取り調べにも決して口を割らない。

高く強固な壁を思わせるそのしたたかさで、地元警察からは「ノビカベ」の異名で呼ばれていた。 

ある日の深夜、修一が忍び込んだ県議会議員・稲村道夫の家では灯油がまかれ、道夫の妻・葉子(中村ゆり)が二階で今まさに火をつけようとしていた。修一はそれを止めたが、待ち伏せしていたように、その場で警察に逮捕されてしまった。

それから二年。
保育士をしている安西久子(尾野真千子)は、出入りの文具店店主・久能次朗(滝藤賢一)に見初められ、デートしたあとプロポーズされるがそれを断る。久子は、修一の出所を待っていたのだった。

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翌日。刑務所から出てきた修一を出迎えたのは、彼を「修兄(しゅうにい)」と呼んで慕う若者、啓二(北村匠海)。

修一は自分が捕まった事件のことを調べ、葉子の通報によって捕まったと記録されていることを知る。しかし実際は、葉子が火をつけるのを止めた後、なぜか階下にいた幼なじみの刑事・吉川聡介(竹原ピストル)に逮捕されてしまうのだった。 

なぜあの夜、自分は警察に捕捉されていたのか。あのとき夫を殺そうとしていた葉子(中村ゆり)という女の行方は?

恋仲の久子(尾野真千子)が懸命に止めるのを振り切り、自らの流儀で真実に迫っていく真壁。裏社会を結ぶ細い線が見えてきた矢先、新たな事件が起こって…。

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現在と20年前が並行して描かれる。

主人公の真壁修一は双子であり、弟は母とともに焼死している。また、安西久子にプロポーズする久能次朗も双子。

この映画のひとつのキーとなっているような”双子”という現実。同じものを好きになるという面もあるが、なにかと比べられるという悩みというのもあるようだ。映画の中で「2人は1人になれない」というセリフがあった。

20年前の母と弟の焼死の真相も明らかになるが、登場する場面は少ないが大竹しのぶの鬼気迫る演技はさすが大女優という印象だった。

尾野真千子は「ヤクザと家族」でも、恋人がヤクザであり、教師の職を追われるが「影踏み」でも恋人が泥棒の前科者で、保育士の職を辞めるといった役が続いているが、どちらも存在感がある。どちらも男が刑期の後自分の前に現れなければ、平和な生活が送れただろうにという、男運のない女性を演じている。

いくら泥棒で忍び足といっても、夜中に家に忍び込んで寝室で家人が寝ている横で、小型懐中電灯で引き出しから通帳などを取り出すって…ハイリスクすぎる(笑)

 

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