「オオタニさ〜ん、MVP!」
メジャーリーグ機構は19日(日本時間)、今季のアメリカン・リーグMVP(最優秀選手)にエンゼルス・大谷翔平選手(27)が満票で選出されたと発表した。日本人選手のMVP受賞は、2001年のイチロー(当時マリナーズ)以来2人目の快挙。二刀流でベーブ・スールと比較されるが、ベーブ以上との声も出ている。
アメリカの野球解説者は10日くらい前に「大谷のMVPの確率は95%。日本のみなさん、安心してください」と語っていた。1週前には古田敦也(元ヤクルト捕手)は「100%大丈夫」と語っていた。そう言われても、万一ということもあると心配していたのが杞憂に終わった。蓋を開ければ満票だった。
MVPはレギュラーシーズンの成績を対象に、全米野球記者協会(BBWAA)の会員、30人の投票で決まるもの。大谷は今シーズン打者として46本塁打、100打点、26盗塁、三塁打は両リーグ最多タイの8本をマーク。投手としても9勝(2敗)を上げた。
大谷翔平の出身地、岩手県の岩手日報では「特別号外」を発行して、盛り上がっている。
今オフは受賞ラッシュが続き、大谷は、ここまで、選手間投票で選ぶ「年間最優秀選手」と「アメリカン・リーグ最優秀野手」をダブル受賞。このほか、専門誌「ベースボール・アメリカ」の「年間最優秀選手」、専門誌「ベースボール・ダイジェスト」の「野手部門最優秀選手」、7年ぶりの選出となった「コミッショナー特別表彰」、老舗スポーツメディアサイト「スポーティング・ニュース」の「年間最優秀選手」、「シルバースラッガー賞」の7冠を獲得。MVPにより“8冠”となった。
大谷はさらに、メジャー版ベストナインにあたる「オールMLBチーム」(日本時間24日発表)でも、先発投手と指名打者の2部門で最終候補に選出されていて、史上初となる複数部門での受賞が期待される。
アメリカン・リーグMVPの最終候補には大谷の他に、48本で史上最年少本塁打王のゲレーロJr.選手(22・ブルージェイズ)と二塁手としてメジャー歴代最多、45本塁打のセミエン選手(31・ブルージェイズ)が選出されていた。
ゲレーロJr.選手は、大谷がいなければ、ホームラン・キングでMVP確実だっただけに悔しいだろうと想像できる。
■大谷翔平 今季の成績
打者:打率.257 本塁打46 打点100 盗塁26 三塁打8
今年が最高ではなく、さらに進化して、ピークはこれから!