Netflix配信ドラマ「ダイナスティ」(2017、シーズン1、全10話)の1〜4話まで見た。超がつく大富豪一族の中で争われるゴタゴタや愛憎劇がテーマとしては面白い。
企業のトップとその娘の対立はどこぞの家具屋さんの対立のようでもあるがスケールが違う。
元々は1980年代に放送されたオリジナルのドラマ「ダイナスティ」を現代風にリメイク、アレンジしたドラマ。設定の筋はそのままにしつつも、現代の感覚に合うよう1からプロディーサーたちが作り上げたドラマシリーズとなっている。
大富豪キャリントン家のドロドロとした愛憎ドラマで、家族内や外部企業との駆け引き、複雑な恋愛、裏切り、復讐などが、次々に描かれる。1話40分。
【最初のあらすじ】
ある日父親ブレイク・キャリントンに招集された主人公で娘のファロンとその兄スティーブンは実家の豪邸に帰る。
長年父のため働いてきたファロンは、キャリントン家が運営する大会社に重役ポジションの空きを知り、自分が昇進されるのを期待していた。
ところが、父親が家族を招集したのはファロンへの昇進のためではなく、部下であるクリスタルとの婚約を発表するものだった。
大富豪一家に突然現れた婚約者に重役ポジションまで取られ、怒り狂うファロンをはじめ家族のメッキがはがれていく。
家の内部で起きる争いごとだけではなく、ほかの大富豪家族と裏でバチバチ火を燃やすような駆け引きも繰り広げられていく。
・・・
曲者ぞろいの人物ばかりが登場するが、大富豪の豪邸に仕えるベテランの執事(写真中央)というのが、主人の婚約者となるクリスタルについて、その過去を徹底的に調べ上げているというのがすごい。ほかの家族が知らないスキャンダル(爆弾)を知ることで、目に見えないプレッシャーをかけてくるなど面白い。
以下、メインキャラクター。
■ファロン:キャリントン家の一人娘。負けず嫌いの毒舌で自己中心的。協調性がなく好き勝手やるくせに孤独感が強い
■ブレイク:ファロンの父親で、大規模エネルギー会社のトップ。自分のためなら手段を選ばない冷酷さを持っている。頑固で怒りっぽく、古典的な性格。
■スティーブン:ファロンの兄。自己中心的な家族とは反対にボランティア精神が強い。真実や正しさを優先する面もある。中立的で穏やかな性格だが薬に溺れた過去も
■クリスタル:ブレイクの婚約者。ベネズエラ出身のスキャンダラスな女。過去の男女関係や家族に大きな秘密を抱えている。クリスタルがキャリントン家に染まり、最後に行き着く先も見逃せない
■サミー:クリスタルの甥。放浪者で目的を持たず流れるように生きる。小さい頃からクリスタルに育ててもらってきた。子犬のような素直さやかわいさも垣間見える
■ジョセフ:キャリントン家に仕えるベテラン執事。ブレイクにとっては第二の父。ブレイクの父親に人生を救ってもらえた節があり、キャリントン家に相当忠実
■アレスシス:ブレイクの元妻でファロンとスティーブンの母親。自分の利益のために巧妙な策略で家族をかき乱す