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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ウーマン・イン・ザ・ウインドウ」(2021)を見る。5月14日Netflix配信開始。

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ウーマン・イン・ザ・ウインドウ」(原題:Woman in the window,2021)を見る。5月14日からNetflixで配信開始。ヒッチコックの「裏窓」「サイコ」風心理スリラー映画

監督は「プライドと偏見」「つぐない」のジョー・ライト。主演は「アメリカン・ハッスル」「メッセージ」のエイミー・アダムス。共演はジュリアン・ムーアゲイリー・オールドマンブライアン・タイリー・ヘンリーアンソニー・マッキーなど。

タイトルはそのままカタカナ。あえて邦題にするなら「向かいの家を覗く女」(笑)。やはりというべきか、「裏窓」を下敷きにしているという。

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主人公の独り暮らしの女性。実は、夫と娘とは別居しているセラピスト(精神分析医)だが、自身が妄想癖とアルコール依存気味であることから、窓から見ていた向かいの家の中で、殺人が行われ、その様子を目撃したと警察に通報しても信じてもらえないというストーリー。望遠カメラで覗き見したり、車椅子でないだけで「裏窓」そっくりだ(笑)。

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広場恐怖症ともいうべき広いところに出るのが苦手で引きこもり生活を続けているアナ(エイミー・アダムス)。普段は、DVDで昔のモノクロ映画を見ている。

ある月曜日、向かいに越して来たばかりだという15歳の青年イーサン・ラッセルが訪ねてくる。「通りの向かいに住んでいる者ですが、母があなたにこれを渡して欲しいって」。しかしアナはその声を拒む。「来客の準備をしていないので…その…私は広いところが怖くって…外に出られないから…」。しかし、せっかくなので青年を中にいれる。イーサンは何か悩みを抱えているようだったので、何かあったら、いつでも訪ねてくるように言うアナ。

翌日、火曜日。今度は、同じ向かいのジェーンという女性(ジュリアン・ムーア)が訪ねてくる。昨日訪ねてきた少年の母親という。

水曜日、今度は向かいの主人(ゲイリー・オールドマン)が訪ねてきた。息子と妻が来なかったかと聞いてくる。最初は、来ていないといったが、正直にきたことを告げる。

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木曜日、窓から向かいの家を見ていると、その一家でただ一人友人になった主婦が殺されるのを目撃した。

警察を呼び、事情を話すと、向かいの主人、妻、息子もやってきた。ところが、その妻というのは、火曜日に訪ねてきた女性とは別人だった。一家は、何もなかったの一点張り。警察も、広場恐怖症の薬を服用していることを知り、アナの妄想と片付けて帰ってしまうのだが・・・。

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アナの夫と娘が別居しているというのはどういうことか。

訪ねてきたジェーンという女性はいったい・・・・。

アナが住む高級アパートの地下の一室に住む男はいったい・・・。

気弱に見えたイーサンという少年が実は…というところが、なにか「サイコ」のノーマン・ベイツを彷彿とさせる。

ラストの真相が明らかになるくだりはサスペンスタッチで面白い。警察が、アナを変人と見ていたのが間違いとわかり、詫びにやってくる。「これから大勢の人が、お詫びにやってくるだろうが一番に謝りたかった」というのだが、消化不良のところもある幕切れだった。ゲイリー・オールドマンが、またまた怪演ぶりを見せる。