「ランボー/最後の戦場」(原題: Rambo、2008)を見る。スタローンの映画は「ロッキー」以外は積極的には見ないが、たまには、スカッとした映画もと思い、Netflix で見ることにした。主演、監督、脚本はシルヴェスター・スタローン。
ベトナム帰還兵ジョン・ランボーを描いた「ランボー」シリーズの第4作目。過激なバイオレンスシーンが多く、苦手な人は要注意。前作の「ランボー3/怒りのアフガン」(1988)から20年ぶりの続編。シリーズは最終章となる「ランボ―・ラスト・ブラッド」(2019、公開2020)まで5作品が公開されている。
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ジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)はタイ北部のジャングルで、ボートによる運搬やヘビ狩りを生業としながら、ひっそりと暮らしていた。
人権弾圧が続く隣国のミャンマーでは、軍隊による内戦が長期化しており、軍事政権が少数民族カレン族を迫害し、土地や天然資源を略奪していた。
ある日、ランボーの前にボランティア・グループのキリスト教系NGOの一団がやって来て、ミャンマーへの案内を依頼する。
最初は断ったランボーだったが、NGOの1人サラ・ミラー(ジュリー・ベンツ)の熱心な頼みに心動かされ、彼らをミャンマーに送ることを決意したのだった。
なんとか彼らをミャンマーまで送り届けたランボーだったが、数日後、あのNGO一行が極悪非道な独裁者ティント(マウン・マウン・キン)率いるミャンマー軍に捕らえられたことを知る。
グループ救出のための傭兵団を送るため、ランボーは再びミャンマーへ向かう。到着後、同行を希望するランボーだったが、リーダー格のルイス(グレアム・ジェームズ・マクタヴィッシュ)に船の見張りを命じられる。
傭兵団はカレン族のビエン(スパコン・ギッスワーン)にNGO一行がいた村へ案内され、そこで惨殺されたカレン族を目の当りにし、継続か中止かで言い争いになる。
そこにミャンマー兵が再び現れ、傭兵団は彼らの新たな残虐行為を目撃するが、何もせず隠れてやり過ごそうとする。すると突然ランボーが現れ、ミャンマー兵を全滅させる。それを見ていた傭兵団らは敵に気づかれる前に脱出しようするが、ランボーの言葉に動かされ、NGO一行救出の継続を決意する。
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「ランボー」シリーズは、「ロッキー」シリーズと並ぶシルヴェスター・スタローンの代表作。ベトナム戦争から帰還し社会から孤立しているジョン・ランボーの圧倒的なアクションシーンが見所のシリーズ。
①「ランボー」(1982)
②「ランボー/怒りの脱出」(1985)
③「ランボー3/怒りのアフガン」(1988)
④「ランボー/最後の戦場」(2008)
⑤「ランボ―・ラスト・ブラッド」(2019、公開2020)
第4作の「ランボー/最後の戦場」の暴力、バイオレンスシーンは、機関銃などで腕や首が飛びすさまじいが、第3作の「ランボー3/怒りのアフガン」(1988)は、「全101分の本編で108人の死を描くという過激な内容から、1990年度のギネスブックに「最も暴力的な映画」として認定された。
「ロッキー」シリーズは、第6作「ロッキー・ザ・ファイナル」(2006)が原点回帰のような作品で、第1作に劣らぬ感動作品だった。これで終わりかと思ったら「ロッキー」の新章ともいうべきスピンオフ作品「グリード チャンプを継ぐ男」(2015)「グリード 炎の宿敵」(2018)が公開されている。スタローンも現在74歳になり「ランボ―」の新章はあるかというのはランボー(乱暴)な話だ。
スタローンの最新作はアメコミ映画「スーサイド・スクワッド」(2016)の続編である「ザ・スーサイド・スクワッド“極”悪党、集結」(2021)で、声の出演をしている。