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映画「ディック&ジェーン 復讐は最高!」(2005)。ジム・キャリー主演の痛快復讐コメディ。

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ディック&ジェーン 復讐は最高!」(原題:Fun with Dick and Jane、2005)を見る。1977年の「おかしな泥棒 ディック&ジェーン」のリメイク作品。

主演は「マスク」「ブルース・オールマイティ」のジム・キャリーと「ディープ・インパクト」のティア・レオーニ。共演はアレックボールドウィンほか。

コメディ俳優ジム・キャリーの独壇場のコメディで、ジェーン役のティア・レオーニがキュート。ジェーンが美人になる化粧品を使って、数少ない副作用で顔の形が変形してしまうシーンは抱腹絶倒。気楽に見るにはうってつけの90分の痛快復讐ドタバタコメディ。

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ディック・ハーバー(ジム・キャリー)はIT企業グローバーダイン社に勤めるエリートサラリーマン。マイホームも購入し、愛する妻ジェーン(ティア・レオーニ)と息子ビル、愛犬スポット、それに家政婦のブランカと共に順風満帆な家庭生活を送っていた。

そんなある日、会社の重役からお呼びが掛かる。ビルのエレベーターの上に行けばいく程、役職が上位で、なんと52階の社長から呼びだされたのだった。

内容は「広報本部長へ昇進」というものだった。ディックは舞い上がり、その勢いのまま、共働きのジェーンに「仕事辞めてしまえば!」とか言うのだ。

翌日、ディックは広報本部長の研修のため、社長のジャックの豪邸に招かれる。ディックはベタ褒めされ、さらにこう言われる。「今日の経済番組へ俺の代わりにぜひ出てほしい」と。

そして、広報部長の初仕事として経済番組に出演。しかし、その経済番組で、MCから、グローバーダイン社のCEOジャック・マカリスター(アレック・ボールドウィン)は不正を働いていたのではないかと質問攻めにある。たじたじになるディック。

またグローバーダイン社は、粉飾決算を行っていたことも明らかになっていく。CEOは、自社株をこっそり売り抜けていたのだ。会社は倒産し、ディックは失業する。

再就職に様々挑戦するがうまくいかず、生活費を得るために自棄を起こして、なんと強盗を計画する。最初はやむを得なかったが、次第に手が込んできて、妻のジェーンと二人三脚でそのターゲットも大きくなっていくのだった。

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セレブ生活から一転して、文無し生活に叩き落されて、家具などを売却して、しのごうとするが、息子ビルがお気にいり番組を見ているテレビも持ちだすことになるなど、てんやわんやの騒動が面白い。

過去のギャング映画「俺たちに明日はない」などへのオマージュ的なシーンもある。2000年代半ばで、テレビでは、当時の現職のブッシュ大統領のスピーチなどが放送されている。

悪銭身に付かずで、所得隠しのCEOの財産のすべては、ディックとジェーンによって、新たに設立されたグローバーダイン社の元社員救済基金に送金され、職を失った元従業員たちに配分されることになった。

この時期、ちょうどアメリカでは、エンロン社の大規模な背任事件が起ったりした時で、倒産の憂き目に会ったサラリーマンがCEOに復讐する内容にしている。

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