映画「リミットレス」(原題:Limitless, 2011)をみる。主演は、製作にも名をつられるブラッドリー・クーパー。共演はロバート・デ・ニーロ、「エリザベス ゴールデンエイジ」のアビー・コーニッシュほか。
テクノスリラーサスペンス映画。原作はアラン・グリンの小説「プレイン・ドラッグ」(2001)で、レスリー・ディクソンが脚本を書き、二―ル・バーガーが監督を務めた。
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エディ・モーラ(ブラッドリー・クーパー)はさえない作家だが、ひょんなことからNZT-48という薬を飲むと、4日間で小説を描き上げたり、世の中の動きなどがわかり、株で大儲けしたり、予知能力も持つように生まれ変わる。
脳は普段は20%ほどしか使われていないといわれるが、薬を飲むと、100%活用する力が生まれるというのだ。
800万ドルもする豪華なマンションを購入し、かつての恋人リンディ(アビー・コーニッシュ)とも復縁するが、薬を巡るトラブルに巻き込まれる。
薬を狙ってエディの元に、薬漬けの人間たちがやってきて、命を狙われるが、薬の力で敵を撃退し、大企業の社長(ロバート・デ・ニーロ)からの協業の申し出を断って、ついには上院議員への道を手に入れる。
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主人公のエディが薬が切れると廃人のようにもうろうとしてしまうが、いったん薬を飲むと、目がブルーのビー玉のように輝き、まわりの景色も明るく変化して別世界のようになる。この映画のような万能の薬があればいいと思うが、薬の力がなくなると禁断症状が出て、覚せい剤のようなもので副作用がある。
オープニングは一人の男が、マンションのベランダから飛び降りようとしているシーンで始まる。そこまでの経緯が描かれるが、結局、生き延びてめでたしとなるが、ベランダに追いつめられるまでのドタバタは見どころ。同名タイトルでその後ドラマ化もされている。ストーリーが散漫で起伏も少なく、あとに残らないような映画。
金持ちになったのでボディガードを雇うエディ。
ただ、ブラッドリー・クーパーは、ダメ人間などを演じてうまい。この映画のあと「世界にひとつのプレイブック」(2012)「アメリカン・ハッスル」(2013)クリント・イーストウッド監督の「アメリカン・スナイパー」(2014)「アリ―/スター誕生」(2018)などで俳優として活躍。映画製作面でも実績を残している。(Netflixで視聴)
主な登場人物:
■エディ・モーラ:ブラッドリー・クーパー
ニューヨークに住む作家。怠惰でうだつのあがらない性格。
■カール・ヴァン・ルーン:ロバート・デ・ニーロ
大企業の社長。
■リンディ:アビー・コーニッシュ
エディの恋人
■ゲナディ:アンドリュー・ハワード
■メリッサ・ギャント:アンナ・フリエル
■ヴァーノン・ギャント:ジョニー・ホイットワース
ほか。