新一万円札の顔・渋沢栄一が主人公のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」は来年2月14日から放送スタート。現在放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜午後8時)の最終回は越年して年2月7日に放送。そのあとを引き継ぐ。
主人公の渋沢栄一が、幕末から明治へかけて、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、青天を衝くかのように高い志を持ちながら未来を切り開く物語。信念のため、たとえ形を変えてでも逆境を乗り越えていく渋沢のエネルギッシュな生きざまが描かれる。
「日本資本主義の父」と称され、新一万円札の顔としても注目を浴びる渋沢栄一は、1840年、武蔵国榛沢(はんざわ)郡血洗島(ちあらいじま)村(現:埼玉県深谷市)の百姓の家に生まれた。
家業である藍玉(あいだま:染料)の製造・販売や養蚕(ようさん:蚕(かいこ)から繭(まゆ)をとる)を手伝い、商才を磨く。
農民から攘夷(じょうい:外敵を撃ち払うこと)の志士を目指し、一橋家の家臣から幕臣、明治新政府への仕官を経て、実業家に転身する。
生涯で、約500の企業の育成に関わり、女子教育の普及など約600もの社会公共事業に貢献した。
タイトルの「青天を衝(つ)け」は、若き栄一が藍玉(あいだま)を売るため信州に旅したとき、険しい内山峡(うちやまきょう:長野県佐久市にある峡谷)で詠んだ漢詩の一節「勢衝青天攘臂躋 気穿白雲唾手征」(=青空をつきさす勢いで肘をまくって登り、白雲をつきぬける気力で手に唾して進む)からきている。逆境に負けることなく突き進んだ栄一の人生とも重なる。
ドラマで渋沢栄一を演じるのは吉沢亮。その他のキャストもほぼ決まった。主な出演者は堤真一、小林薫、玉木宏、竹中直人、平田満、木村佳乃、高良健吾、田辺誠一、渡辺いっけい、和久井映見、平泉成ほか。
渋沢栄一の生家近くに「渋沢栄一記念館」がある。2019年4月に訪問した。fpdの実家からも徒歩で10分くらい。新1万円札の顔になるということで、4月の時点では普段の訪問客の10倍くらいの訪問だったという。
新1万円札が発行されるのは2024年。まだまだ先の話だ。
新一万円札が発行されたら、渋沢栄一を持って、地元の「高校の同窓会」への参加を予定している。それまでは元気で、青天を衝いて生きぬかなければ。