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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋」(原題:Long Shot, 2019 )を見た。面白い。

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映画「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋」(原題:Long Shot, 2019 )を見た。劇中、米ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ(GOT)」の話題が登場したので、思わず「おぉ~!」と膝を叩きそうになった(笑)。

監督はジョナサン・レヴィン、主演は「スキャンダル」のシャーリーズ・セロンと「スティーブ・ジョブズ」のセス・ローゲン。 原題の「Long Shot」には「勝つ見込みの低い候補者」や「大穴」などの意味がある。

今年1月に劇場公開。シャーリーズ・セロン主演なので見たが、痛快ロマコメで面白かった。洗練された女性国務長官と新聞社を辞めたばかりで風貌がマイケル・ムーアのようなヒゲもじゃで、モテ要素ゼロの失業ジャーナリストのロマンスを2020年のアメリカの大統領選も取り入れてシニカルに描いている。

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シャーリーズ・セロンのクールで洗練された美貌がこの映画でもいかんなく発揮されている。にやりとさせられるシーンがあちこちにちりばめられ「ツボ」の作品だった。

 

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2019年、チャンバース大統領(ボブ・オデンカーク)はシャーロット・フィールド国務長官シャーリーズ・セロン)に再選を目指さない意向を伝えた。シャーロットはそれを好機と見なし、チャンバースの支持を取り付けて大統領選に打って出ることにした。

ニューヨーク

ジャーナリストのフレッド・フラスキー(セス・ローゲン)は自分の職場がメディア王のパーカー・ウェンブリー(アンディ・サーキス)に買収されたことを知って憤慨していた。ウェンブリーは悪辣なやり方を駆使することで知られており、良心的なフレッドはそれを許容できなかったのである。

フレッドは勢いで辞職してしまったが、再就職先の当てはなかった。取りあえず、フレッドは親友のランス(オシェア・ジャクソン・Jr)に職の斡旋を頼むことにした。

フレッドはランスに連れられてチャリティー・パーティーに参加することとなったが、その場で思いがけない人物と遭遇することになった。その人物とはシャーロットのことである。

フレッドとシャーロットは幼馴染みで、年上のシャーロットはフレッドのベビーシッターでもあった。ティーンの頃、フレッドはシャーロットに恋心を抱いていたが、それを伝えることが遂にできなかったのであった。

フレッドはシャーロットとの再会を喜んだが、シャーロットには会うべき人が沢山おり、フレッドと話していられる時間はなかった。しかも、「会うべき人」の中にはウェンブリーも含まれていたのである。

フレッドのコラムを読んだシャーロットは彼をスピーチライターとして雇用することにした。

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フレッドは汚い政治の世界に関わりたくなかったが、他に仕事の当てがなかったため、引き受けざるを得なかった。ほどなくして、シャーロットは世界の名だたる政治家を前に環境問題に関するスピーチをすることになった。

フレッドは「素晴らしいスピーチを書くためには、シャーロットのことをもっと知る必要がある」と考え、シャーロットに「1分時間をくれ」というと「7分ある」というので、あれこれ聞いていくうちに、2人で過ごす時間が多くなり、2人の距離は急接近。

その後、あちこち海外の要人に会うときも行動を共にするようになり、2人は訪問先のマニラで暴動に巻き込まれたが、何とか無事に出国。それがきっかけで2人は恋に落ちたが、シャーロットの秘書・マギー(ジューン・ダイアン・ラファエル)は快く思わなかった。

マギーは「冴えない男性が大統領の夫になったら、国民は誰一人として支持しないでしょう」と言い放った。しばらくして、シャーロットはチャンバース大統領に呼び出された。

支持者の圧力を受けたチャンバースはシャーロットが訴える環境保護政策の一部を撤回するよう求めたのである。苛立ちを募らせたシャーロットだったが、フレッドと一緒にマリファナを吸うことでストレスを一気に発散。

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ところが、そんな折、立てこもり事件が発生したとの一報が届いた。ハイになっていたシャーロットだったが、何とか人質を解放させることに成功。

この一件でシャーロットの支持率は上昇したが、環境政策をめぐるシャーロットとチャンバースの対立は埋め難いものとなっていた。怒り狂ったチャンバースはウェンブリーを抱き込んでシャーロットを潰すための計略を練り始めた。

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セリフの面白さ、皮肉たっぷりな言葉などがおもしろい。

シャーロットがヒゲもじゃフレッドと関係を持っていることをSPに知られたので、フレッドがSPに「秘密にしてくれる」というと「誰も信じない」「ごもっとも」。

現職大統領が二期目に出馬せずに映画俳優になるというと、まわりのスタッフから、テレビから映画で成功したのはジョージ・クルー二―とウディ・ハレルソンの二人くらいだというのがおかしい。

分刻みのシャーロットが時間を割いて、フレッドと部屋で二人きりになると、「仕事もプライベートも女王様なので、バック(お尻)を叩いて!」というのにはフレッドもタジタジする。

フレッドがシャーロットに時間をもらい質問。「何が趣味?”ゲーム・オブ・スローンズ”は?」というと、シャーロットは「全話、頭に入っている。あらすじは。カリーシがホワイトウォーカーの・・・」(思わず膝を打つfpd。笑)。

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カリーシのドラゴンがホワイト・ウォーカーに」なんて言われても、もし「ゲーム・オブ・スローンズ」を見ていなかったら、ちんぷんかんぷん。

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    カリーシ(=女王、デナーリス・ターガリエン、右)とドラゴン。

「カリーシ」とは、デナーリス・ターガリエンに冠された数多くの称号の1つで、物語の中の架空の言語であるドスラク語で「女王」のこと。デナ―リスは、エイリス・ターガリエン二世の娘であり古ターガリエン王朝、ウェスタロスの前王室の最後の末裔の一人。ドラゴンを従え「ドラゴンの母」とも呼ばれる。

「ホワイト・ウォーカー」とは人の型をしているが氷でできている。ウェスタロスの遠い北の地に生息する太古からの種族。不死であり、年齢は数千歳だが、ヴァリリア鋼で傷つけられたときのみ消滅する。また、殺した人間を亡者にして操り、軍勢に加える能力がある。

キャスト