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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

★サバイバルスリラードラマ「THE HEAD」(全6話)5話が終了。

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HULUで独占配信中のサバイバルスリラードラマ「THE HEAD」(全6話)も第5話が終了した。極寒の南極にある科学研究基地で発生した連続殺人事件の真相を追うストーリー。誰が犯人か想像がつかず、謎が謎を呼ぶ展開。

あと1話の最終話を残して、第5話ではひとりの「犯人」が判明したが、共犯者の存在が浮き彫りにされ、そちらの共犯者が実は首謀者なのか、あるいは、すべてがひっくり返るような予想外の人物が計画を元に実行したのか…という可能性を残している(ようだ)。その場合は、もっとも可能性が低いとみられるある人物がある目的で…という事実が浮かび上がってくる。

 

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物語の舞台は、南極科学研究基地。任務を終えた夏期隊員は「越冬隊」10名を残して帰郷。越冬隊員は半年の間、闇に閉ざされる基地の中で任務を続ける。夏期隊長・ヨハン(アレクサンドル・ウィロー)は、越冬隊のメンバーの一人である妻のアニカ(ローラ・バッハ)に別れを告げて基地を離れた。

半年が経ち、ヨハンは基地へ。気がかりなのは3週間前から基地と連絡が取れないこと。真っ暗な基地内に歩みを進めると7名の隊員の無残な姿が。ヨハンは妻のアニカを探すのだが…。

 

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主な登場人物:

■ヨハン・ベルク(アレクサンドル・ウィローム)

夏期基地隊長。「ポラリスVI南極科学研究基地」の運営を担当。狭く閉ざされた特殊な空間の中で隊員たちが業務を円滑に行えるよう気を配っている。越冬隊の安否を確認に基地に戻ったヨハンは、死体の第一発見者となる。妻のアニカが関連した連続殺人事件の謎を解明するために尽力する。

■マギー・ミッチェル(キャサリン・オドネリー)

医師。初めて越冬隊に選ばれ、不安が隠し切れない。同じく初参加で明るい性格のコンピュータ担当のヘザー、想いを寄せる微生物学者のアキと共に行動。何度も南極の冬を越している隊員たちの中にいると違和感が…。

■アーサー・ワイルド(ジョン・リンチ)

生物学者。誰もが認める有名な天才学者。多くの受賞歴があり、英国女王の勲章も受けている。8年前に南極で取り組んだ研究では、学界および科学界を驚かせた。アーサーと一緒に研究したいと多数の隊員志願者が詰めかけたほど。しかし、その横柄さが隊員たちの心をかき乱し…。

■アキ・コバヤシ(山下智久

微生物学者。マギーとヘザーと同様に越冬隊へは初参加。歴史を変えるほどの大発見をした生物学者のアーサーを慕い、彼のもとで博士号の取得を目指している。いつも優しく穏やかな雰囲気を醸し出し、不安がるマギーに寄り添う。

■エリック・オスターランド(リチャード・サメル)

冬期基地隊長。長年にわたり、冬期基地で安全管理を行って隊長のとしての任務を遂行してきた。あまり気持ちを表に出すことがないが、基地看護師のエバには心を寄せていることをアピールする面も。軍隊にいた経歴の持ち主。

■アニカ・ルントクヴィスト(ローラ・バッハ)

遺伝学者。生物学者のアーサーの下で研究を続け、8年前に歴史に名を残すほどの大きな発見をしたベテラン研究員。夏期隊長のヨハンと結婚。夫と離れ離れになるが、越冬隊での研究を進めることを選択。任務遂行後には夫のヨハンと穏やかに暮らしたいと思っていたが…。

エバ・ウルマン(サンドラ・アンドレイス)

基地看護師。ベテランの越冬隊員で氷上の経験が豊富。残してきた家族を思い、表情に影を落とすことも。冬期基地隊長エリックに一方的に想いを寄せられ、迷惑している。酒を飲むのが好き。

■ヘザー・ブレイク(アメリア・ホイ)

コンピューター担当。アキやマギーと同じく越冬隊に初参加する隊員。どことなく影があるベテラン隊員たちと相反して明るく陽気なキャラクター。どんなに状況が悪くなろうとも、ポジティブに考えて行動する。

■ラモン・ラザロ(アルバロ・モルテ)

基地調理師。人嫌いであまり他人と関わらず、黙々と料理を提供する越冬隊員。たまに哲学的な言葉を発することもある。直情的なタイプでプレッシャーを受けるととんでもない行動を起こす。実は大きな秘密をひとりで抱えながら生きており…。

■マイルズ・ポーター(トム・ローレンス)

通信担当。基地と外界とのつながりとなる無線の管理を担当。過去15年にわたって南極の冬を越しているベテラン越冬隊員で、氷の上で人生を終えたいと思っている「氷マニア」。どんどん変わり者の度合いがエスカレートしている。

■ニルス・ヘドランド(クリス・ライリー)

基地技術者。さまざまな機器のメンテナンスと修理を担当。ベテランの越冬隊のメンバーで南極の冬を何度も経験。酒癖が悪いこともあり、ひとりでいることが多い。医師であるマギーは、ニルスにとある兆候が出ていることに気づき…。

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見どころの一つは、極限状態に置かれた人間の恐ろしさ。

最果ての地である南極の科学研究基地で発生した殺人事件の真相に迫るハラハラドキドキのドラマであること。壊れていく人間の恐ろしさ。冬の南極という特殊な環境の中、物理的に身体的に心理的にも極限状態に置かれた隊員たちの心がふとした出来事で壊れ、暴走し出す。南極特有の病が隊員たちの体と心を蝕み、基地内の人間関係は崩壊するも極寒の南極なので簡単に逃げられない…というある意味、密室の中の事件。やがて、血まみれの惨事へとつながっていく隊員たち心理合戦。

全世界30か国で同時配信されたドラマで、出演者は、隊員と同様に様々な国から参加。日本では、山下智久の演技が、英語の面も含めて注目されている。正味2か月間のロケはアイスランドとスペインのテレリフェ島で行われたという。テレリフェ島では南極基地「ポラリスVI」の巨大セットが作られた。

山下智久によると、監督から1日だけ、共演者(ドラマでは恋人になる女性)と朝から晩まで、外で一緒に遊んで来いといわれたという。共演者と打ち解けるために、粋な計らいをするなと思った。寒さに震えながら二人で同じ毛布にくるまってキスシーンもあるのだ(笑)。

山下智久はドラマのエンディングテーマ「Nights Cold」も担当し、作詞を自ら手掛けている。最終話は度のような驚きの展開になるのか注目したい。