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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「引き裂かれたカーテン」(1966):どうも相性が良くないヒッチ映画。

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引き裂かれたカーテン」(1966)はヒッチコックの東西冷戦時代を背景としたスパイ・サスペンス。ヒッチ作品では知名度が低い。この作品のあとは「トパーズ」(1969)「フレンジー」(1972)「ファミリー・プロット」(1976)の3作品だけで、晩年の作品と言える。この3本はリアルタイムで劇場で見ている。

 「引き裂かれたカーテン」というタイトルだけ見ると「サイコ」のシャワーシーンのカーテンを連想させるが、これは東西冷戦時代の間に横たわる「鉄のカーテン」のこと。

主人公ポール・ニューマンが、不可解な行動を取り、婚約者のジュディ・アンドリュースと観客は、その行動に疑念を抱かせるような設定になっている。 ニューマンの目的が途中から明かされてくるが、婚約者のアンドリュースだけが事情がわからない状態となる…という展開。ヒッチコックの女優では、過去の女優と比較すると、ジュリー・アンドリュースは不似合いのような気がした。

 

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アメリカの原子物理学者マイケル・アームストロング(ポール・ニューマン)は、助手で婚約者のサラ・ルイーズ・シャーマン(ジュリー・アンドリュース)を伴い、デンマークコペンハーゲンで開かれる国際物理学者会議に出席するため科学者の一団と共に船で現地に向かっていた。

旅の途中、アームストロングは「本が届いた。コペンハーゲンのエルモ書籍店」という電報を受け取り、一応「了解した」との返信を送った。

やがて一行はコペンハーゲンに到着、アームストロングがホテルでシャワーを浴びている間に、代わりにサラが科学者団のひとりカール・マンフレッド教授(ギュンター・ストラック)と共に本を受け取りに向かう。

サラから本を受け取ったアームストロングは、その中から「(パイ)に接触せよ」との暗号を受け取り、慌ただしく旅券の手配をすると、サラにスウェーデンストックホルムに向かうと告げる。

これで結婚式が延期になると思ったサラは、アームストロングが自分をコペンハーゲンに来させないよう必死だったことを問い詰めるが、アームストロングは「結婚式までには戻る」と言うのみ。

サラは怒りのあまり、ホテルのフロントでニューヨーク行きの飛行機のチケットを手配しようとしたが、アームストロングはなぜか東ドイツ(当時)・東ベルリン行きの便を予約していた。

マンフレッドと共に東ベルリン行きの飛行機に乗ったアームストロングは、サラが同乗していることに気付き、「僕に近づくな。東ベルリンに着いたら次の便で帰れ」と厳命した。

ところが、アームストロングは東ベルリンに着くなり記者会見を開き、核兵器に対抗する迎撃ミサイルの開発を理由に東ドイツへの亡命を大々的に発表。

困惑するサラをマンフレッドがなだめるなか、アームストロングは国家保安省の役人ハインリッヒ・ゲルハルト(ハンスイェルク・フェルミ)の出迎えを受け、案内役としてヘルマン・グロメク(ウォルフガング・キーリング)を紹介された。サラはアームストロングに「前々から計画していたのか」と問い詰めたが、アームストロングはサラに詳しい事情は話せないとしてアメリカに帰るよう命じるのだった。

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この映画は、テレビで過去に何度か放映されていて、なんとなく見てはいたが、NHKBSで昨日放送されていたので、途中まで見たが、単調で、途中で挫折した(笑)。

007シリーズや「バック・トゥ・ザ・ヒューチャー」などもシリーズが連日放送されているが、今、もう一度見るかというと、なかなか食指が動かない。HULUの「THE HEAD」(現在2話まで見た)の方が面白い。