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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「8mm」(原題:8mm、1999)を見た。ニコラス・ケイジ主演。

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8mm」(原題:原題: 8mm、1999)を見た。ニコラス・ケイジ主演。

Netflixのラインナップの1作品で、私立探偵のニコラス・ケイジ、大富豪の老女から依頼を受けるという簡単な説明に惹かれてみた。

「チャイナタウン」か「ロング・グッドバイ」のようなフイルム・ノワールかと期待したが、なんともおぞましい、後味の悪い「スナッフ・フィルム」だった。スナッフ・フィルム(Snuff film)とは娯楽用途に流通させる目的で行われた実際の殺人の様子を撮影した映像作品を指す俗語。

スプラッターやグロ作品に近く、グロ・スプラッターは好まないが、唯一見所だったのは、若きホアキン・フェニックス(当時24歳)。アクの強い個性が出ていた。20代の時から存在感を示していたことを知ることができた。

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(簡単なストーリー)

死んだ富豪の金庫から、少女が黒いマスク姿の大男に切り刻まれて殺害されるシーンを撮影したスナッフ・フィルムが発見された。確かな腕と評判の私立探偵トム・ウェルズ(ニコラス・ケイジ)は、富豪の未亡人からの依頼で、そのフィルムの真偽について調査を開始する。アダルト・ショップで働き、アンダーグラウンドポルノにも詳しいマックス・カリフォルニア(ホアキン・フェニックス)の力を借りて、ウェルズはついにフィルムの撮影者を突き止める。そのフィルムが撮影された背景には、意外な真実が隠されていた。

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アダルトショップの店員に扮しているのがホアキン・フェニックス。変態御用達のビデオ(VHS)からSM、手錠、ボンテージ用具など様々。トム(ニコラス・ケイジ)が店に入って、店員マックス(ホアキン・フェニックス)がポルノ雑誌らしき本を読んでいたので「何を読んでいる」と聞くと、実はポルノ雑誌はカムフラージュでカポーティの「冷血」だった。店に来るような客に「冷血」を読んでいるとバカにされるというわけだ。

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1990年代後半ということで、「(VHSの裏ビデオなどは)そのうちインターネットにとって変わられる」という声もあった。

舞台はロサンゼルスやハリウッドだが、マックスがトムと初めてニューヨークを訪れると、マックスは「悪の大都市ニューヨークか」というのが面白い。サンフランシスコなどの西海岸だけに住んでいる住人で、一生大都会ニューヨークに行かない人もいるのだろう。(北海道に一度も足を踏み入れたことがない人間=fpdもいるのだ。笑)。

映画は、若い女性が「映画スターになってリッチに暮らしたくないか」「スクリーン・テストを受けてみないか」という甘い言葉に騙されて、裏ビデオの中でも、実際に死んでいく姿に快感を覚えるという変態向けの「スナッフ・フイルム」に出演させられていたという話だった。

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おすすめ度:10/100