群馬県高崎市で今月20日から始まる予定だった「第34回高崎映画祭」の作品上映について同映画祭委員会は13日、すべて中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けての措置で、上映中止は初めて。
今年の映画祭は、4月5日まで最優秀作品賞に選んだ「嵐電」(らんでん、鈴木卓爾監督)など62本を高崎芸術劇場(高崎市栄町)など4会場で上映することにしていた。
映画祭の志尾睦子プロデューサーは「今の状況を考えると、中止は最善の策だろうが、残念。身を切られる思い」などと話した。
22日の授賞式は市内のホテルで無観客で開き、インターネットで中継する。映画祭と別に、作品の上映会を開くことを検討する。
何回か参加した馴染みのある映画祭だが、世界的なコロナウィルスの感染リスクの高まりの中、イベントは中止されることになった。62本の作品群は今後、別の形で上映されることになりそうだ。