シェイクスピア四大悲劇の一つ「マクベス」(原題:MACBETH、2015)を見た。先日見た「ハムレット」に続く、シェイクスピアもので、難しそうという先入観がないわけではなかったが、2時間弱、飽きさせなかった。
オリラジの中田敦彦先生!(YouTube大学)の講義を受けていたので、いきなり予備知識無しで見るのと違って、わかりやすかった。出演は、マイケル・ファスベンダー、マリオン・コティヤールなど。
■YouTube大学:https://youtu.be/I6O5lnpzr18
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戦地からの岐路、謎めいた魔女と出会い、自分が領主となり、やがて王になるという予言を聞いたマクベス将軍(マイケル・ファスベンダー)。予言通りに、亡くなった領主の代わりにコーダの領主となった彼は、ダンカン王への忠誠心とは裏腹に、王座への野望を抱きはじめる。夫人(マリオン・コティヤール)も彼の良心を消し去ろうと画策するなか、王が彼の城に宿泊する日がやってくる…。
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歴史上のマクベスは王殺しをしたものの、優れた統治をし勇敢だったが、今回の映画では、悪人にしたほうがおもしろいということで、多少アレンジはしてあるようだ。
マクベスというのは、人間の弱さを象徴しているような描き方をしている。一見強そうに見えるその姿だが、自分の弱さに負けて、運命に翻弄されてしまう。人間は運命に逆らうことはできず、魔女のような超自然的な存在には負けてしまう弱い存在なのだ。
多くの人が死に、残酷なシーンも多い。現代にも通じる「名言」も多い。
主な登場人物:
■マクベス:本作の主人公。最初はスコットランドの武将だったが、魔女の予言によって王になる。作中では剣の腕もよく優秀な人物として描かれるが、野望を達成するための冷酷さに欠けた部分がある。
■マクベス夫人:マクベスの妻。野心的な一面をもつ。マクベスは野望のために殺しに手を染めることをおそれていたが、夫人にそそのかされて犯行におよぶ。
■マルコム:ダンカンの長男。
■ドヌルベイン:ダンカンの次男。
■バンクォー:マクベスの友人で、スコットランドの武将。疑心暗鬼にかられたマクベスは、刺客を使って彼を暗殺した。のちに亡霊となって宴の席に出てくる。
■ヘカテー: 3人の魔女の親分ともいえる存在。名前は、ギリシャ神話の女神からきている。
■マクダフ:スコットランドの貴族。マクベスによって妻子を暗殺され、マクベスを仇としている。
「マクベス」のダイジェスト版のような映画。