本部では、横山常務(三上博史)が中心となって、12支店の廃店を計画していたが、蒲田支店も廃店候補支店の一つだった。蒲田支店が生き残るには、無謀とも言える100億円の融資達成だった。果たして期日までに目標を達成できるのかという展開だった。
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大口の20億円もの融資詐欺に揺れる蒲田支店だったが、横山常務は「目標の
100億円に1円でも届かなければ廃店は断行する」と厳しい態度を崩そうとしない。
廃店を阻止すべく、一丸となって突き進んできた蒲田支店。
ついに廃店か存続か、ジャッジが下る時が近づいてきた…。
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蒲田支店では、目標まであと1億円までと迫ったが、その1億円の融資を、顧客のためとして、断る決断を下した。そこには蒲田支店長として赴任した片岡(福山雅治)の”顧客ファースト”の心意気があった。
「いつか銀行員を辞める時に、後悔することなく終われます。みなさんのおかげです」。頭取の機転で「横山常務が廃店という悪役を買ってでたことで、蒲田支店が発奮したことが大きい」と逆に横山常務を持ち上げて、蒲田支店の面々は、それぞれの実力が評価されて転属が決まったのだ。
本社の融資部に配属になった片岡を待ち受けているのは、またしても常務から専務に昇格した横山だった・・・。第二章で待ち受けているのは…といった展開で続く事になる。
片岡の持ち前の明るさと、ガッツで悲壮感はなく、爽快感のあるドラマとなっている。しかし、香川照之が、今回は脇に回って控えめな役どころになっているのが気にかかる(笑)。前半部分で、さかんに本社と陰で電話連絡している姿があり、くすぶり続けている、本社の”スパイ”ではというのは払拭されたのか・・・。もっとも蒲田支店は羽田支店に統合され、行員はバラバラになったしまったが・・・。