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映画「COLD WAR あの歌、2つの心」(2018)ポーランド映画。6月28日公開。

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ポーランド映画で初めてアカデミー賞外国語映画賞に輝いたパヴェウ・パヴリコフスキ監督の最新作「COLD WAR あの歌、2つの心」(2018)は、冷戦下の1950年代が舞台。時代に翻弄される恋人たちの姿を、美しいモノクロ映像と名歌で描き出したラブストーリー。
 
先日発表された第91回アカデミー賞では監督賞と撮影賞、外国語映画賞の3部門にノミネートされている。6月28日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開。
再生不可の場合はこちらhttps://youtu.be/22AhQSjIIR4
 
■モノクロというのがいい。
恋人たちの時代に翻弄され国境をまたいで愛を紡いでいく姿を、美しいモノクロ映像で映し出していく。映像もさることながら、ズーラ役のヨアンナ・クーリグの美しい歌声と、民謡音楽からフレンチジャズ、エルビス・プレスリーに至るまで様々な名曲がさらに物語に彩りを添えているようだ。
 
■音楽がいい。劇中流れる音楽「ロック・アラウンド・ザ・クロック」といえば「アメリカン・グラフィティ」(1973)でもおなじみだが「暴力教室」(1955)が印象に残る。
 
ズーラ役のヨアンナ・クリーグは「イリュージョン」(2011)に続いて2回目のパヴェウ・パヴリコフスキ作品となる。ピアニストのヴィクトル役はトマシュ・コット。2015年にポーランドアカデミー賞“オルウィ”(Orły)では、「Bogowie」(原題)で最優秀男優賞を受賞している実力派の俳優。また、パヴェウ・パヴリコフスキ監督の「イーダ」で主人公イーダのおば役を務めたアガタ・クレシャも出演している。