2005年に大ヒットを記録した「いぬのえいが」に続く、人と犬の絆を描いたオムニバス映画の第2弾。犬の映画というと、泣かせるのが定番。
この映画も、6つのエピソードからならオムニバス映画だが、コミカルなエピソードから、泣かせる感動エピソードまで、笑いと涙ありの物語だった。ただ、エピソードをつめ過ぎではという感も拭えない。
松嶋菜々子は、この映画が公開された2011年には秋のドラマ「家政婦のミタ」のロボットのような家政婦を演じて大変な話題となった。仕事は完璧にこなすも、無表情で機械的な家政婦を演じ、視聴率は平均視聴率25.2%、最高視聴率は日本のテレビドラマ史上歴代3位タイとなる40.0%という驚異の高視聴率を記録。このドラマは社会現象となり、困難な実社会で働く女性たちから共感と支持を集め、アジアでも人気だった往年の「菜々子の力」を業界に改めて知らしめる結果となった。
【ストーリー】
■「あきら!」
■「あきら!」
「チューリップはどっち?」(犬が手を出した方に絵を近づける)。
■「DOG NAP」
誘拐事件発生。柳田真一(鶴見辰吾)と妻の美智子(戸田菜穂)は、主任警部の渡辺(内野聖陽)と部下たちに犬を抱いた少女の写真を差し出す。そのとき誘拐犯から脅迫電話が。緊迫した一同の前になぜか現れる写真の少女。誘拐されたのは少女が抱いていた犬だった。刑事たちは「なんだ、犬だったのか」というと、リーダー格は「犬も柳田家にとっては家族の一員だ」と一喝。一方、誘拐犯のアジトでは犯人の一人(藤原一裕)が人質の愛らしさにすっかり心を奪われていた…。
■「お母さんは心配性」
長男の結婚披露宴という席でありながら、美知代(高畑淳子)は暗い表情でうつむいていた。生まれて初めて一匹で留守番をしている愛犬キスチョコのことが気になって仕方ないのだ。もしもリモコンを踏んでエアコンの温度が急上昇したら、もしも包丁の入っている戸棚を開けてしまったら。そんな義母の不可解な態度に新妻は、自分が気に入られていないのだと思い込んでしまう。美知代はどんどん妄想の世界に入り込んでいくのだったが…。
■「犬の名前」
翻訳家の多田野一郎(大森南朋)は、幼い頃、可愛がっていた柴犬ジローが車に轢かれて死んでしまい、絶対に犬は飼わないと決めていた。だが妻の美里(松嶋菜々子)は自分が世話をすると言い、ラブラドールレトリバーのラッキーを強引に引き取ってしまう。美里が出社後、自宅で仕事をする一郎を静かに見守るラッキー。
■「DOG NAP」
誘拐事件発生。柳田真一(鶴見辰吾)と妻の美智子(戸田菜穂)は、主任警部の渡辺(内野聖陽)と部下たちに犬を抱いた少女の写真を差し出す。そのとき誘拐犯から脅迫電話が。緊迫した一同の前になぜか現れる写真の少女。誘拐されたのは少女が抱いていた犬だった。刑事たちは「なんだ、犬だったのか」というと、リーダー格は「犬も柳田家にとっては家族の一員だ」と一喝。一方、誘拐犯のアジトでは犯人の一人(藤原一裕)が人質の愛らしさにすっかり心を奪われていた…。
■「お母さんは心配性」
長男の結婚披露宴という席でありながら、美知代(高畑淳子)は暗い表情でうつむいていた。生まれて初めて一匹で留守番をしている愛犬キスチョコのことが気になって仕方ないのだ。もしもリモコンを踏んでエアコンの温度が急上昇したら、もしも包丁の入っている戸棚を開けてしまったら。そんな義母の不可解な態度に新妻は、自分が気に入られていないのだと思い込んでしまう。美知代はどんどん妄想の世界に入り込んでいくのだったが…。
■「犬の名前」
翻訳家の多田野一郎(大森南朋)は、幼い頃、可愛がっていた柴犬ジローが車に轢かれて死んでしまい、絶対に犬は飼わないと決めていた。だが妻の美里(松嶋菜々子)は自分が世話をすると言い、ラブラドールレトリバーのラッキーを強引に引き取ってしまう。美里が出社後、自宅で仕事をする一郎を静かに見守るラッキー。
そんなラッキーに一郎も少しずつ心を許し始めるが、ある日一郎に病魔が襲いかかる。病との闘いに押し潰されそうになった夫婦を救ったのはラッキーだった…。
■「バニラのかけら」
公園でその犬を見た時、奈津子(北乃きい)は涙が止まらなかった。去年、突然亡くなったバニラにそっくりだったのだ。
■「バニラのかけら」
公園でその犬を見た時、奈津子(北乃きい)は涙が止まらなかった。去年、突然亡くなったバニラにそっくりだったのだ。
そのうち忘れられると皆には言われたが、台所の棚の奥にはドッグフードが、テレビの下にはバニラがいつも遊んでいたボールが、そんな“バニラのかけら”がそこら中にあって忘れることができないでいた。
・・・
柴犬・フレンチブルドッグ・ラブラドールレトリーバーなど真の主役である様々な犬種が登場し、人間顔負けの演技を披露。100匹を超えるさまざまな犬たちが、映画に使われたという。その演技も大きな見所だった。
犬は、たいてい人間より早く死ぬので、愛犬が亡くなったあとは、再び同じ悲しみを味わいたくないので、犬をまた飼おうという気にはならない…というシーンもあったが、よくわかる。「バニラのかけら」は、バニラアイスクリームではなく、バニラは犬の名前。犬の名前は昔は「コロ」「タロウ」などと決まっていたが、最近は「チョコ」「ソックス」「ソラ」など何でもありだ。
亡くなった愛犬を忘れようとするのではなく、バニラは、「ボクのことを忘れないで」と、生きていた証として、”かけら”を残していたのだった。
fpd家の”チャッピー”は、3年半前に17歳で亡くなったが、いまも家中の各部屋に「写真」が飾ってあり生きている。”チャッピー!”と毎日声がけする家人もいる。
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