fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">★訃報:女優・江波杏子(「女賭博師」シリーズ」「津軽じょんがら節」)死去。76歳。</span>


映画「女賭博師」
シリーズの「昇り竜のお銀」
や「津軽じょんがら節」などで知られる女優の江波杏子(えなみ・きょうこ)が、先月27日に肺気腫慢性閉塞性肺疾患)の急性増悪のため亡くなったことが2日、分かった。76歳だった。所属事務所が公式サイトで明かした。


江波杏子といえば「津軽じょんがら節」(1973)。
故郷津軽を嫌って都会へ出た女、中里イサ子(江波杏子)が、愛人組の幹部を刺し追われる身となったため、津軽のさびれた漁村連れ帰る物語だが、荒涼とした津軽の風景と津軽三味線の音色が印象的な映画だった。音楽は、もちろん有名なあの盲目の高橋竹山だ。この映画でキネマ旬報主演女優賞を受賞した。


2年前に放送された「サワコの朝」では、三島由紀夫とのエピソードが紹介されていた。江波杏子が告白していたのだが、大映の新人時代、江波は三島が主演した映画「からっ風野郎」(1960年)にキャバレーの女給役で他の新人女優たちと出演。当時、新進気鋭だった後の巨匠・増村保造監督に「三島さん、あの娘らの中で膝の上に乗せるのはどれにします?」と聞かれた三島は「あの娘がいい」と「あたし江波杏子を指さしてくださったんですよ」というものだった



近年では人気シリーズ「相棒」「ごくせん」のほか「食堂かたつむり」「地獄でなぜ悪い」「ぶどうのなみだ」などにも出演した。 
 
・・・
江波杏子10月22日までNHKのラジオドラマの収録をしていたが、26日に体調不良を訴え、都内の病院に緊急入院。回復することなく、27日午後9時過ぎに息を引き取ったという。故人の遺志により、密葬を行い、この日の発表となった。

所属事務所によると肺気腫は長年患ってたが、日常生活には差し障りなく女優業に励んでいました。11月以降から来年にかけて、いくつかのドラマのオファーも引き受けすべく、私共スタッフとミーティングも重ねていました」と説明。最近も201610月~20173月に放送されたNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」にジャズ喫茶の女主人役で出演するなど活躍を続けていた。

所属事務所は公式サイトのメッセージ江波杏子は私たちに別れを告げましたが、数々の映画、ドラマの中に生き続けています。皆様のお心の裡、記憶の中にも生き続けてくださることを祈っております」と結んでいる。
 
昭和の任侠映画で活躍した女優がまた一人亡くなった。

ご冥福を祈ります。


↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「にほん映画村」に参加しています:ついでにクリック・ポン♪。