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<span itemprop="headline">訃報:俳優・加藤剛、逝く。「大岡越前」「砂の器」の名演。80歳。</span>


映画「砂の器」やTBSの時代劇ドラマ「大岡越前」などで知られた俳優の加藤剛(かとう・ごう)が6月18日に死去していたことが8日、分かった。80歳。静岡県出身。

1970年から1999年まで30年の長きにわたって放送された「大岡越前」で主人公の江戸町奉行大岡忠相(ただすけ)を演じ続け、茶の間に親しまれた

早稲田大学文学部演劇科で学び、4年時の1960年に20倍の難関を突破して俳優座の養成所入り。1962年にTBSドラマ「人間の条件」で主人公の梶・上等兵を演じて一躍注目を集めた。1964年に養成所を卒業して俳優座の座員となり、翌65年1月に安部公房作の「お前にも罪がある」で舞台デビュー。

知性あふれる二枚目ぶりは映画界やドラマ界からも注目され、野村芳太郎監督の「五辯の椿」(ごべんのつばき、1964)や小林正樹監督の「上意討ち・拝領妻始末」(じょういうち はいりょうつましまつ1967)に出演。平幹二朗長門勇と共演したフジ「三匹の侍」では見事な剣さばきで魅了した。


以降も多くの映画、ドラマに出演。

映画では熊井啓監督の「忍ぶ川」(1972)や音楽家・和賀英良を演じた野村芳太郎監督の「砂の器
1974)で存在感を示した。



とりわけ、過去のあるピアニスト和賀英良を演じた「砂の器」は日本映画史にも残る名作となり語り継がれている。


山崎豊子原作の大作「沈まぬ太陽」(2009)では、オールスター・キャストの出演の中、総理大臣(モデルは中曽根康弘元総理)を演じた。

舟を編む」(2013)では日本語辞書編纂に取り組むベテラン編集者を味わい深く演じた。喫茶店で、若い人たちの会話に耳を傾け、新語にも注意を払った。




今春2月に公開された綾瀬はるか(33)と坂口健太郎(26)がダブル主演した映画「今夜、ロマンス劇場で」が最後の出演作となった。
 
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人間の条件」の梶・上等兵が印象的だった。
加藤剛といえば梶上等兵というイメージだった。
元祖・クールなイケメン俳優だった。

栗原小巻と共演の「忍ぶ川」のフレッシュ・コンビのほか、なんといっても「砂の器」の天才音楽家・和賀英良の苦悩に満ちた演技が印象に残る。

◆加藤 剛(かとう・ごう)1938年(昭13)2月4日生まれ、静岡県出身。早稲田大卒。62年、TBSドラマ「人間の条件」でデビュー。65年に「お前にも罪がある」で初舞台。01年に紫綬褒章、08年に旭日小綬章を受章。柔道2段。俳句をたしなみ、無類の猫好きでも知られる。

昭和・平成の大俳優の一人がまたまたいなくなり、寂しくなる。

ご冥福を祈ります。

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