岩波書店の「広辞苑」が10年ぶりに全面大改訂し、第七版としてきょう1月12日発売となる。8,500円。数年前に「ヤバイ」という言葉を女子高生などが使っていると、親が、使わないように注意したというが、今は普通に使う状況となった。今朝のラジオで、「広辞苑も、開き直ったのではないか」という声があったが、最新版に追加されている。
かつては「やばい(人)」のように、危険な、といった意味だったが、いまは肯定的な意味で使われる。”これ、マジ、ヤバイ”(最高)!。
第六版と比較すると収録語数は1万語追加、ページも140ページ増の3216ページとなった。厚さは同じ。製本機械の限界である8㎝に収まるように、さらに薄い紙を開発。しかも、手に吸い付くような、めくりやすい「ぬめり感」は保持したまま。高度な印刷・製本技術で1冊にまとめている。
新たに1万項目を増補し、既存項目にも新しく定着した意味を加えている。
基礎語の語釈や古典用例の見直しにも重点をおき、特に類義語の意味の違いをいっそう分かりやすくした。
「がっつり」「のりのり」など現代語、「アプリ」「サプライズ」「スマホ」「レジェンド」などカタカナ語、「永六輔」「高倉健」「立川談志」の人名など、約1万語を新たに収録。2008年に刊行した第6版では収録が見送られた言葉や、その後に収集された言葉約10万語から使用頻度などで「日本語として定着した言葉」を厳選。
第6版で見送られ、第7版で収録されたのは「エントリーシート」「クールビズ」「コスプレ」など。一方、今回、候補になったものの「がん見」「きしょい」「ググる」「TPP」「豊洲市場」「ほぼほぼ」などは見送られた。
また、時代とともに意味が広がっている「盛る」「やばい」などは新しい語義として追加された。
<新語>
◆アイ・ピー・エス・さいぼう【ips細胞】(induced pluripotent stem cell)体細胞から作られる多能性幹細胞。体細胞に数種類の因子を加え、培養することでできる。再生医療や疾患メカニズムの研究、創薬に用いる。山中伸弥(1962)らが2006年にマウスで、07年にヒトで成功
◆がっつり [副]十二分に。たっぷり。また、思いきり。「-食べる」
◆クラウド(雲の意)それを提供するサーバーなどについて意識することなく、ネットワークを通じて様々な場所から利用可能なコンピューターのリソース
◆ごち〈御馳走を略した俗語〉食事をふるまうこと。「-になる」
◆デトックス 体にたまった毒素や老廃物を排出すること。解毒。健康法などでいう
◆のりのり 情況やリズムなどにのって調子づいた状態であること。「カラオケで-になる曲」
<新たな語義を追加>
◆盛る (7)さらに飾り付ける。おおげさにする。「メイクを-・る」「話を-・る」
◆やばい (1)不都合である、危険である。(2)のめり込みそうである。「この曲はくせになって-・い」・・・。
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