「池上線を1日無料に」――東京急行電鉄(東急)が10月9日、池上線の開通
90周年を記念してイベントを展開した。
目玉となったのが、池上線全駅で乗り降りが自由になる「1日フリー乗車券」の配布。池上線沿線の認知度を上げるために、首都圏の鉄道会社で初めてという取り組みだ。
池上線は、JR五反田駅からJR蒲田駅までを結ぶ私鉄で、歌に歌われたことはあるが知名度は全国では薄いかもしれない。歌手・西島三重子が「池上線」を歌ったのは1976年(昭和51年)。野口五郎の「私鉄沿線」は「田園都市線」か。
歌:「池上線」
西島三重子
fpdが社会人になって初めて住んだところが池上線の「洗足池」だったので、最も馴染みがあり、歌の中に登場する「久が原」に5年、沿線に計10年住んだので、まさに通勤の「足」だった。
ところで、終日無料乗車券の配布効果はいかに?
当日は驚きの結果となったという。臨時ダイヤや祝日だったが、平日の通勤ラッシュ並みの混雑となった。正午ごろには入場規制も敷かれた。
とくに途中駅で、テレビでもよく紹介される長さ1.3キロほど続く商店街で知られる戸越銀座駅(東京都品川区)は、地元住民が驚くほどの人が押し寄せたという。下町で、いろいろな店が並んでいて、見るところが多いからだろう。洗足池のボート乗り も無料だった。
洗足池のボート。
主催側によると、9日イベントでは1日フリー乗車券19万枚を配布した。配布枚数であり、使われず記念に持ち帰った人もいるというのだが・・・。
主催側によると、9日イベントでは1日フリー乗車券19万枚を配布した。配布枚数であり、使われず記念に持ち帰った人もいるというのだが・・・。
反省点としては、想定以上の客がやってきたので、一時混雑や遅延が発生してしまったことだという。夕方~夜ごろには人の数も落ち着いたが、昼ごろには安全確保のために入場規制も実施した。
目標として掲げていた「池上線の認知度向上」はできたという。
全駅で乗降無料の試みをしたのは、首都圏の鉄道会社で初めて。目安とした数字は2016年度の池上線の1日平均輸送人数(約23万7000人)だったが、結果としてかなり多くの客があったという。
商店街の飲食店でコロッケの無料引換券を配布したり、洗足池公園のボートに無料で乗れたりと、連動して取り組みを行っていたことも盛り上がった要因のようだ。
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