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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「シン・ゴジラ」(2016)2回目の鑑賞。

 
第40回日本アカデミー賞で「シン・ゴジラ最優秀作品賞最優秀監督賞を含む最多7冠に輝いたのは記憶に新しいとくに技術部門を総なめにして、他を寄せ付けぬ圧勝となった。 
 
現代日本に出現したゴジラが、戦車などからの攻撃をものともせずに暴れる姿を活写し、邦画実写作品としては永遠の0(2013)以来に興行収入82億円を突破(日本の全映画の歴代興行収入の55位)する大ヒットを記録した。
 
アニメなどでは100億円突破はあるが、実写映画では30~50億円で大ヒットと言える昨今。もちろん昨年度の実写映画では飛びぬけている。
 
・・・
2回目の鑑賞となると、余裕を持って見られる。
相模湾から再上陸した時の”巨大不明生物”は、初登場時から「大きさが2倍近くに也、さらに進化した”第4形態”になっていた」がこの時にバックで流れるのが「ゴジラ」(1954)のあの音楽。個のテーマ曲は、エンドロールにも延々と流れていて、ゴジラ映画ファンにはうれしい限りだったろう。
 
この”巨大不明生物”は、Godzillaゴジラ)と名付けられ「(地球上で)最も進化した生物」(内閣官房副長官(政務担当)・矢口=長谷川博己)と言われ「まさに神の化身ね」(米国大統領特使カヨコ・アン・パタースン石原さとみ)であった。
 
ゴジラの凍結作戦に成功した後、矢口は言う。
「スクラップ&ビルドでこの国は立ち上がってきた。必ず立ち直れる。人類はゴジラと共存していかなければならない。」 これがこの映画のメッセージであったかもしれない。
 
・「根拠のない楽観は禁物です」(関係者の希望的観測に対しての矢口のセリフ)
・「自衛隊はこの国に与えられた最後の砦です」(対ゴジラ出動を自衛隊隊員に促す時の矢口のセリフ)
・「(ゴジラは)人知を超えた完全生物だ」(口から放射線物質を発し、背中からは複数の光線を放ち、あらゆる物理的な攻撃にも屈しないことに対して矢口が言うセリフ)
 
 
映画では、東京23区の内、城南地区といわれる大田区・品川区のほか、港区・千代田区などの4区が火の海と化した。首都機能がマヒした時の政府・霞が関の対応、都庁・都知事の対応などが、災害・非常事態発生時にどのように対応すべきか、準備は万端なのかを問う映画かもしれない。
 
米国大統領特使カヨコ・アン・パタースン石原さとみ)が、この映画のキーワードの一つにもなっていた「すきにすれば」は、意味深長だ。
 
 
「敬語は苦手なの。そろそろタメ口にしてくれる?」という石原さとみの英語はネイティブ並みで存在感も大きかったが、女優陣で目だったのは、環境省自然環境局・野生生物課長補佐・尾頭 ヒロミを演じた市川実日子(みかこ)ではなかったか。立て板に水のように理論を語るクールなリケジョだが、最後には笑顔を見せる一面がある。
 
 
この映画の主要キャストだけで328人だそうで、出演者など「ワンカット」だけでて、所属・役職名などが出ても覚えきれない。登場人物は難解なセリフを早口でしゃべり、大量の情報が文字で表記される。2回見てようやくわかることもある(笑)。
 
主な出演者:
長谷川博己内閣官房副長官矢口蘭堂役)
竹野内豊内閣総理大臣補佐官赤坂秀樹
石原さとみ(米国大統領特使:カヨコ・アン・パタースン役)
市川実日子環境省官僚役)
犬童一心(古代生物学者役)
柄本明内閣官房長官役)
大杉漣内閣総理大臣役)
緒方明(海洋生物学者役)
片桐はいり(官邸職員役)
神尾佑(外務省官僚役)
國村隼自衛隊関係者役)
KREVA自衛隊関係者役)
黒田大輔原子力規制庁役)
小出恵介(消防隊隊長役)
高良健吾内閣官房副長官秘書官[防衛省出身]役)
小林隆自衛隊関係者役)
斎藤工自衛隊関係者役)
嶋田久作(外務省官僚役)
諏訪太朗(防災課局長役)
高橋一生文部科学省官僚役)
塚本晋也生物学者役)
津田寛治厚生労働省官僚役)
鶴見辰吾自衛隊関係者役)
手塚とおる文部科学大臣役)
中村育二内閣府特命担当大臣〔防災担当〕役)
野間口徹経済産業省官僚役)
橋本じゅん自衛隊関係者役)
浜田晃(総務大臣総務大臣役)
原一男生物学者生物学者役)
ピエール瀧自衛隊関係者役)
平泉成農林水産大臣役)
藤木孝東京都副知事役)
古田新太警察庁長官官房長役)
前田敦子(避難民役)
松尾諭(保守第一党政調副会長役)
松尾スズキ(ジャーナリスト役)
三浦貴大(ジャーナリスト役)
光石研東京都知事役)
森廉(避難民役)
モロ師岡警察庁刑事局局長役)
矢島健一国土交通大臣役)
余 貴美子(防衛大臣役)
渡辺哲(内閣危機管理監役)
 
 2回目はだいぶ端折っている。
 
 
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