ジュールとジムという二人の男と、一人の女性カトリーヌを巡る3人の奇妙な三角関係の愛の形を描いた。撮影は「女と男のいる舗道」のラウール・クタール、音楽はジョルジュ・ドルリュー。製作はマルセル・ベルベール。
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2人はある時、幻燈を見て、アドリア海の島にある美術公園の女の顔に魅了された。それからしばらくして、2人はカトリーヌ（ジャンヌ・モロー）という女と知り合い、胸をときめかせた。彼女は島の彫像の女と瓜ふたつだったからだ。
ジュールは彼女との結婚を熱望して求婚し、2人はパリの同じアパートに住んだ。
ジムは出版社と契約ができて作家生活の第1歩をふみ出しだ。3人で芝居見物に行った帰り、ジュールが芝居の議論に熱中すると、カトリーヌは突然セーヌ河に飛び込んだりして2人を慌てさせた。
その頃、ジュールとカトリーヌの間には6つになる娘もいたが、2人の間は冷えきっていた。ジュールはジムに彼女と結婚してくれと頼むのだったが、自分も側に置いてもらうという条件だった。3人の奇妙な共同生活が始まった。
カトリーヌには、ほかにもアルベール、ハロルドなど3人もの男がいた。ジムは瞬間しか人を愛せないカトリーヌに絶望し、パリへ帰って昔の愛人とヨリを戻した。
数ヶ月後、カトリーヌは自分の運転する車にジムを乗せて疾走させ、壊れた橋から転落して行った。ジュールは2つの棺を火葬場に運ばせた（MovieWalker)。
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カトリーヌはマジックでひげを書き、3人で走った（このシーンはよかった）。
「突然炎のごとく」の時代背景は1910年代のフランスで、第一次世界大戦前後が舞台。自由奔放な女カトリーヌ（ジャンヌ・モロー）に翻弄される男たちを描いているが、フランスというのは自由な風潮がもともと強かったのか。この映画では、マリー・デュボア演じるテレーズという女性に至っては、毎夜「今夜泊めて」と男に声をかけては毎日別の男のところに転がり込んでいる有様。
カトリーヌに好意を抱いていた二人の男のうち、カトリーヌはジュールと結婚。
ジムが戦地から戻って再会すると、5，6歳の娘サビーヌとカトリーヌとジュールがいた。そこから大人3人と子供一人の4人の奇妙な生活が始まる。地元の世間からは
”3狂人”と呼ばれていた。
カトリーヌは幸福だけでは不足だったようで、半年間も家を開けたりしていた。その間に愛人が3人もいた。ジュールに対する復讐心があったようだが、自分勝手なものだ。ジュールも愛想を尽かし、ジムにカトリーヌと結婚するよう話すのだが・・・。
数ヶ月後、映画館で3人は再会。
映画がはねた後、カトリーヌはふいにジムを車で連れ出した。怪訝な面持ちのジムとは対照的に、カトリーヌは穏やかな顔でハンドルを握る。そして、取り残されたジュールの目の前で、2人を乗せた車は壊れた橋から転落して行った。ジュールは2つの棺を火葬場に運ばせ、2人の遺灰を混ぜて埋葬した。そしてようやく、肩の荷を下ろした気持ちになるのであった。
妻の仰天行動だったが、ジュールにしてみれば、ほっとしたという心境だったようだ。
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以前記事にした映画で、男2人と女1人の三角関係の映画が結構多いと言ったコメントの中で、そういえば「突然炎のごとく」もそうだというコメントがあった。トリュフォー作品で見逃している作品だったが、今回、そんな話を徳さんにしたところ、さっそく徳さんがDVDを送ってきてくれた。（このほか、もう1本、未見作品も送ってもらった。）
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