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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店」(2016)</span>



素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店」(2016)を見た。
”あの世への旅”の手助けをしますよというストーリーに絡んだラブコメ
昨年の5月にミニシアター系で地味に公開された映画。

一度は人生を諦めかけ、”自殺ほう助”を裏稼業とする葬儀屋に自殺の協力を依頼した富豪の息子が、同じ目的を持った女性との出会いから人生を見直そうとする姿を描くコメディ。

ユニークな物語を手がけたのはキャラクター 孤独な人の肖像」(1997)で第70回アカデミー賞外国語映画賞に輝いたマイケ・ファン・ディム監督。

あらすじ:
オランダの貴族で大富豪の一人息子ヤーコブ(イェルン・ファン・コーニンスブルッヘは広大な敷地にある豪勢な城に住み、アストン・マーチン、ポルシェなど高級車を何台も所有しているが、一切感情を持ったことがなく、楽しみを感じない人生に嫌気がさしていた。
 
10歳で父親を事故で亡くしてから、喜怒哀楽すべての感情が欠落していたのだそして、いま母親が死に直面していた。母親は「ヤーコブ、お迎えが来たわ」と眠りについたように静かになる。無感情でいるヤーコブに突然「ホッとした?悲しい?それともうれしい?どうなの」と母が目を覚まし訪ねる。「私は、てっきり・・・。わからない」と答えるヤーコブ。結局、母が亡くなり葬儀が執り行われる。
 
ヤーコブは、母が亡くなっても悲しいと感じることができなかった。全財産を自ら設立した慈善団体に寄付を決めたのち、これ以上生きている意味を感じなくなったヤーコブは、屋敷内で自殺を図るが、広大な敷地には至る所にメイドや執事、庭師がおり、どこにいてもすぐに声をかけられてしまうのだった。

車の中でガス自殺しようと外出したヤーコブは、インド系の青年が老紳士を崖から車いすごと落とすのを目撃する。その紳士は亡くなる直前でも満足げな顔をしていた。紳士の落としたマッチ箱から、ブリュッセルにある代理店「エリュシオン」を突然訪ねるヤーコブ。


                    奇妙な”代理店”の面々。

「エリュシオン」は、インド系の葬儀屋が非合法に行っている自殺の手助けをする代理店だった。最終目的地への特別な旅のプランを提案する旅行代理店だったが、それは“あの世への旅”であり、事故に見せかけた自殺幇助のサービスを提供しているのだ。”死後の楽園へ”と謳った代理店(様々なコースがある)という非合法ビジネスだった。

ヤーコブは喜んでサービスを依頼し、“いつ、どこで、どうやって死ぬか分からないサプライズコース”を申し込む。すっきりした気持ちで棺桶を物色していたヤーコブは、同じコースを申し込んだというアンヌ・デ・コーディングジョルジナ・フェルバーン)と出会い、澱(よど)んでいた彼の日々は少しずつ色づき始める。



もう少し生きていたくなったヤーコブとアンヌは、謎の代理店の激しい追跡をかわしながら逃避行の旅に出るが、さらに思いもよらない最大のサプライズが二人を待ち受けていた・・・

・・・
ヤーコブとアンヌが車で逃避行を続けるが、アンナは実は・・・という驚きもある。
高級車など車に興味がある人には堪えられないような映画かもしれない。
 
アンヌは、車について詳しく、ヤーコブが乗っていた車に目がいく。「ファゼル・ヴェガHK500 6.3リッターV8ね」といった具合。ヤーコブが次に乗ってきた車は「ポルシェ356スピードスター オリジナル」「ベンツ・Sクラス」であったり、”時速100キロまで4.3秒”の「ジャガーFタイプ」に目を輝かせるアンヌ。

          ジャガーFタイプ」を見たアンヌは、試運転して見るが・・・。予告編もあり。

レンジローバー」が登場した時には、「古いオンボロ・レンジローバーね。平凡だけど収集の一つね」だった。そのほか「ルノーF1カー」、「ACコブラ427」などが出てくる。レンジローバーと言えば、ブログ友のNZ_RRさん「NZ」は居住地ニュージーランドで「RR」はレンジローバーのこと(笑)。
 
大富豪の屋敷には20人ほどの使用人がいたが、屋敷を売り払うということで、執事長のムラ―に、全使用人の解雇を命じる。このムラ―が映画では重要なポイントとなっている。ムラ―はヤーコブ一家の何代もの主に仕えてきたのだった。

最後のサプライズとは・・・。


 

                 →「はい、わかりました。」

映画としては、タイトルの通り、いくつかのサプライズがあるが、もう少しひねりがほしかった気もする。

 ☆☆☆

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