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<span itemprop="headline">★新宿歌舞伎町、映画館の盛衰。</span>


     歌舞伎町広場・正面は新宿ミラノ跡地(2016年11月13日朝7:30)(撮影:fpd)

新宿歌舞伎町広場が様変わりしている。
1970年ごろの歌舞伎町広場界隈には、第一と第二東亜会館というビルがあって、それぞれ映画館が入っていた。第一東亜会館には「新宿オスカー劇場」「新宿アカデミー劇場」があり第二東亜会館は、もともと「グランド・ビル」と呼ばれ、1969年に「第二東亜ビル」として再スタートしたものだった。このビルの中には「新宿オデオン座」と「グランド・オデオン座」があった。よく通ったのは、新宿オデオン座で、3本立て映画を上映していた記憶がある。


 
新宿オデオンの後には、APAホテル(2015年9月末開業)、ヒューマックスビルが。
ヒューマックスビルは、複合娯楽施設となり、映画館は撤退。サウナや、ゲーム関連となっているようだ。

広場の手前には、新宿コマ劇場があり、美空ひばり北島三郎などの公演が定例化していた。その地下には、名画座「新宿コマ東宝」があった。

コマ劇場の隣には、1969年末にオープンした「新宿プラザ」が構えていた。
新宿プラザの初上映映画は、チャールズ・ブロンソン主演で、セルジオ・レオーネ監督の「エスタン」(原題:Once Upon a Time in the West)で、これは見にいった。また、一角には、ヒューマックス・グループとして「新宿ジョイシネマ1・2・3」とあった。


                 1997年12月当時の「新宿プラザ」
 
新宿歌舞伎町界隈には、このほか新宿ミラノがあり、2006,7年くらいまでは、かれこれ10館の映画館があったのだが、2008年~2009年にかけてほとんどが消滅した。

2008年に新宿コマ劇場、新宿プラザの取り壊しがあり、翌2009年にはヒューマックスの新宿ジョイシネマ1・2・3も消えた。2015年に「TOHO シネマズ新宿」として生まれ変わった。東亜会館の跡地は「APAホテル」が2015年9月末にオープンした。


       新宿コマ劇場と新宿プラザ劇場の跡地に誕生した「TOHOシネマズ新宿」


歌舞伎町の映画館は、「TOHOシネマズ新宿」のみとなった。
新宿の映画館のマップということでは、シネコンは、大きく分けて3つ。歌舞伎町エリアの「TOHOシネマズ」、紀伊国屋書店の裏側の松竹系の「新宿ピカデリー」(元・新宿松竹会館)、新宿駅東南口の丸井近くの元は東映会館であった「バルト9(Wald 9)」(東映東宝松竹東急系の作品を上映)である。


名画座・単館系でがんばっているところもある。
女性客層が多い「新宿武蔵野館」や「K's Cinema」「角川シネマ」「シネマート新宿」「テアトル新宿」などミニシアターでは、拡大ロードショーには不向きな佳作が上映されている。

                                         新宿武蔵野館



          

      上は本物の「LABI」、下は「君の名は。」に登場するたそがれ時の「LABI」。

ところで大ヒットした映画「君の名は。」の都会の風景として登場するのが新宿のヤマダ電機(「LABI」)。朝、昼、夜など時間ごとのシーンが描かれている。この「LABI」は、歌舞伎町の正面入り口の真向かいにある。田舎の飛騨が「聖地」になっているが、「LABI」が都会の聖地になっているという話は聞かない。


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