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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

★スペシャル・ドラマ「かもしれない女優たち 2016」

かもしれない女優たち 2016」(10月10日放送)を見た。
豪華女優の競演による、なんとも贅沢なドラマである。
昨年放送された「かもしれない女優たち」(2015)は竹内結子が、もし女優になっていなかったら、だった。竹内結子のほかに水川あさみ真木よう子が出演していた。
2016年版はそれに続く第2弾。第2弾にも竹内結子が本人役で登場し、竹内結子に与えられた役をすべて広末涼子に引き継いでもらいたというところから、今回は広末涼子斉藤由貴井川遥の3人が、もし女優になる転機をのがしていたら・・・というバカリズム(脚本家)の妄想を膨らませたドラマである。
バカリズムが女優の人生を勝手に妄想…選んだ人生はどん底!?
 
広末涼子竹内結子に激しく嫉妬!
癒し系井川遥が暴言!藤木直人らにブチ切れ!
女子大生の斉藤由貴が初合コン?
・・・
広末涼子井川遥斉藤由貴が「彼女たちがターニングポイントで違う道を選んでいたらどんな人生を送っていたか?」という設定のもと、そうだったかもしれない世界で生きる本人を本人が演じる。発想がユニークで面白い。
広末涼子ビーチボーイズに出演してなかったら?という設定
女優への道を諦めきれず、ハウスキーピングなどのバイトをして食いつなぐ三十代半ばの売れない女優。イケメンとの新婚生活を妄想したり、同い年の売れてる女優・竹内結子に嫉妬したり…とひとり苦労しながらも、ハウスキーピングの仕事に精を出す日々を送っている。
 
      「もしかして、昔CM に出演していた広末涼子さん?」と話しかける竹内結子

井川は「あのとき写真集を出してなかったら」という設定
忘れられた癒し系モデルとして芽が出ないまま、アラフォーで無謀にも女優への転身を図っている。ひょんなことから藤木直人と付き合い、小さな幸せをかみ締めつつも、なかなか進展しない恋人関係にしびれを切らし始め・・・

斉藤由貴は、清純派アイドルのイメージを壊すのが怖くてスケバン刑事に出演せず、一発屋アイドルで終わってしまっていたらという設定。
10代の青春を取り戻すべく大学に通い、20歳前後の若者に混じって合コンに参加したりしている。物理学を専攻し、リケジョとして卒業を目指す。また、夜はバーのママとして女優・夏帆も来るような人気店の経営もしている。3人がそれぞれ、絡み合い、本当とウソがまじりあいながら描かれる新感覚ドラマとなっている。
 
 
癒し系女優として、おじさん世代などに人気のある井川遥が、「ざけんじゃねえよ」と暴言を吐いたり、眉間にしわを寄せ、怒鳴ったりするシーンは、これまでに見たことがなく、意外(笑)。なぜ怒ったり、疑惑と妄想に襲われたかというと、「いつ来てもいいよ」と家の鍵まで渡され、結婚を約束していた男(藤木直人)の家を訪問したら、頬笑みを浮かべた友人の広末涼子が家の中から出てきて、鍵をかけて通り過ぎていったからだ。隠れてこれを見ていた井川遥は「どういうこと・・・」と困惑。
藤木直人広末涼子をレストランに呼びつけ、「報告することがあるでしょう」とすごい剣幕で問いただす井川遥だったが、大きな誤解あったことがわかり・・・というストーリー。
斉藤由貴は、物理に目覚め、40代後半で大学に進み、20代前半のクラスメイトの女子たちと合コンに参加。親子ほども離れた20代前半の男たち。しかし48歳にして、物理学の「5次元」の存在の解明に成功しノーベル賞を受賞してしまう。広末涼子は、ハウスキーピング(掃除・片付け)のプロとして、「世界の活躍する女性のトップ100人」に選ばれ、「タイム誌」の表紙を飾ることになる。
井川遥は、結婚相手の男(藤木直人)の職業など知らなかったが、年商1,000億円の会社の社長であることがあとからわかる。藤木直人は、これまでに何人もの女性と付き合ってきたが、すべてが財産目当てであることがわかった。そのため、井川遥には、自身の素性などを明かさずにいたが、財産目当てでないことを確認したので、結婚を決めたのだった。
3人が女優になっていなかったとしても、それぞれの道で成功を収めていたという話。すべて実名で、本人が本人役で出演するところが面白い。
出演:
【脚本】バカリズム
【音楽】岩崎太整
【監督】関和亮

  
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