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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">★スペシャル・ドラマ「巨悪は眠らせない」。</span>



昨日、スペシャル・ドラマ「巨悪は眠らせない」を見た。
こういった壮大な社会派の重厚で見ごたえのあるドラマを作ってくれれば、視聴者もついてくると思うのだが・・・。

諸悪の根源は、政治を陰で操る大物政治家かと思いきや、実はその人物は、政治の闇を糾そうとあえて悪人の役を演じて、本当の悪に鉄槌を下そうとしていたのだった!

本作は「ハゲタカ」シリーズや「コラプティオ」などで知られる真山仁が、作家生活10周年記念の第1弾として2014年に発表した「売国」を原作にした社会派ドラマ。

真山氏の作品が民放でドラマ化されるのは初となる。
ハゲタカ」(NHKで放送、映画化もされた)では外資投資ファンドや企業再生事業を通して、「コラプティオ」では震災後の原発政策とリーダーシップを通して日本の抱える問題を描いてきた真山氏。本作では東京地検の検事の視点を通して“政界の闇”に切り込んでいく。

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世間が注目する幼児誘拐事件で成果を上げた気鋭の検事・冨永真一(玉木宏)は、東京地検特捜部へ抜擢される。赴任して早々、特捜副部長の羽瀬喜一(奥田瑛二)から命じられたのは、「永田町のドン」と呼ばれる大物政治家・橘洋平(仲代達矢)をあげることだった。



冨永は、事務官の五十嵐鉄夫(萩原聖人)の補佐を得て、橘が絡む闇献金疑惑事件の捜査に奔走する。

そのさなか、裏金リストが記された手帳が、群馬県の土木会社会長、本郷五郎宅で見つかる。本郷は、地元の市会議員から県議、国会議員まで土建業界票のとりまとめをしていたとみられていて、本郷は手帳が押収された翌日に自殺。冨永は本郷の妻・登紀子(草笛光子)に事情聴取を試みるが、気の強い彼女には取りつく島もない。


そんなある日、親友の近藤左門(鈴木浩介)から謎めいたメッセージを受け取る。
左門は文部科学省で宇宙開発を担当するキャリア官僚だが、宇宙開発にまつわる疑獄事件の告発メッセージを冨永に託し失踪してしまう。
献金疑惑と、宇宙開発をめぐる疑獄事件。2つの事件は、双方に関わる大物政治家によって繋がりをみせ始める。

http://www.tv-tokyo.co.jp/kyoaku/story/images/story_3.jpg

一方、幼い頃からの夢を叶え、宇宙航空研究センター(通称・宇宙セン)の研究者となった八反田遙(相武紗季)は、日本の宇宙開発をけん引する寺島光太郎教授(勝村政信)の元で、憧れの研究生活を始める。だが、官房長官の中江信綱(西村雅彦)らとの宇宙開発に関する予算会議等で、次第に厳しい現実に直面するようになる。

そんなある日、遙は機密情報が詰まったパソコンの不審な操作ログの痕跡を見つけたことから、思いがけない事実を知る。以前、捜査で宇宙センを訪れた冨永と面識があったことから、知りえた事実を打ち明けようと遙は冨永に接触するが・・・。

「巨悪は眠らせない」――。
冨永はその使命を果たし、親友を救うことができるのか?(HPより)。



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日米ロシアなどで開発競争が繰り広げられている宇宙開発。
日本の宇宙航空研究センター(宇宙セン)の予算を削減し、予算的にも10倍の規模を誇るアメリカのNASAと手を組んで事業を進めようとする官房長官を中心とする日本政府。宇宙センの中でスパイとなって、機密情報をアメリカに渡そうとしている人間。敵を欺くには味方から、というが二重スパイという人物もいた。

政界の闇など巨悪を眠らせないために唯一戦える人間こそ法の番人としての検事。
玉木宏が、特捜検事として巨悪に立ち向かう姿が描かれる。日本の映画・演劇界の長老となった仲代達矢は、セリフこそ少ないが、威風堂々として重みがある。相武紗季が、きびきびして、なかなかよかった。

原作が「売国」ということで、日本の宇宙開発技術を、外国の軍用向けに売り、巨万の富を得ようとする輩との戦いを描いたドラマということが言える。


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