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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「君の名は。」(2016)</span>



君の名は。」(2016)を朝一番(9:00~)で見た。MOVIXさいたまにて。
今朝は関東地方は大雨だった。合羽を着て、傘をさして自転車という不安定な要素もあったが、初志貫徹。おかげでズボン、靴はずぶぬれ。

映画は、3週連続で1位の興行成績だそうで、興行通信社による全国映画動員ランキングで、累計では9月10日、11日の時点で、早くも動員481万人、興収62億円を突破した。

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映画は、高校生が主人公のアニメか、ふん、と思ってみると、とんでもない映像のすばらしさディテールのすごさ!)に最初から最後まで、驚かされる。まるで実写を見ているような錯覚を覚える。

新宿東口の歌舞伎町入り口前にあるLABIヤマダ電機)などの新宿のビル群のあっと驚く緻密さ。田舎の風景、家の格子戸のガラガラという音と絵、中でも圧巻だったのは、部屋の中の殺伐としたなかに置かれたパソコン、キーボード、本、机、カレンダー、文房具などが実にリアル。特に、女性教師が、黒板に文字を書くシーンなどは、リアルそのもの。



特に目を見張ったのは、スマホか。いかにも現代という印象で、2010年代を象徴するように、スマホの呼び出し音や、スマホの操作のシーンなどは、まさに本物感がある。

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ストーリーのほうは、男子高生と女子高生が、夢を見ている時だけの一定の時間だけ体が入れ替わってしまうことから起こる、まわりの友人たちとの違和感や、タイムスリップなどが描かれ、彗星の爆発で隕石が落ちて結果、田舎の村(岐阜の高山周辺)が消滅したり、非日常的なことが起こったり、やや複雑だが・・・。


        ↑(ラストシーン)「あなた(君)の名前は?」とほぼ同時にいうシーン。

この映画は、最後には、そう来たかという結末だったが、途中の「あれ?」「なんだなんだ?」など、時系列が入れ替わるシーンがあるので、ややわかりにくいが、映像の驚異という点では、アニメの技術がすごいレベルに来ていることをうかがわせる。

ストーリー:
東京の新宿区若葉に暮らす男子高校生の立花瀧(たき:声:神木隆之介)は、ある朝、目を覚ますと飛騨(ひだ)の山奥にある糸守町の女子高生宮水三葉(みつは:声:上白石萌音)になっていた。そして、三葉は瀧の身体に。2人とも「奇妙な夢」だと思いながら、知らない誰かの一日を過ごす。

翌朝、無事に元の身体に戻った2人は、入れ替わったことを自覚しておらず、記憶もおぼろげになっていたが、周囲の人達の反応から、そしてその後もたびたび「入れ替わり」が起きたことによって、ただの夢ではなく実在の誰かと入れ替わっていることに気づく。

2人はスマホのメモを通してやりとりをし、入れ替わっている間のルールを決め、元の身体に戻ったあと困らないよう日記を残すことにした。

性別も暮らす環境もまったく異なる瀧と三葉の入れ替わりには困難も多々あったが、2人とも束の間の入れ替わりを楽しみながら、次第に打ち解けていった。

しかし、その入れ替わりは突然途絶えてしまう。瀧は風景のスケッチだけを頼りに飛騨に向かうが、たどり着いた糸守町は、3年前に隕石(彗星の破片)の衝突により消滅しており、三葉やその家族、友人も含む住民500人以上が死亡していたことが判明する。

瀧は以前三葉と入れ替わった際に参拝した、山上にある宮水神社の御神体へと向かい、もう一度入れ替わりが起きることを願いながら、3年前に奉納された三葉の口噛み酒を飲み下す。

再び(3年前、隕石落下前の)三葉の身体に入った瀧は、三葉の友人である勅使河原克彦名取早耶香の2人とともに、住民を避難させるため、変電所を爆破して町一帯を停電させたうえで、町内放送を電波ジャックして避難を呼びかける作戦を画策するが、その計画の要である三葉の父(糸守町長)の説得に失敗してしまう。

瀧の身体に入った状態の三葉に会うため、瀧(身体は三葉)は御神体がある山を登る。生きている世界には3年の時間差がある2人だったが、なぜか互いの声だけは聞こえ、名前を呼んで互いの姿を探す。

お互い近くにいるのは分かっても、見ることも触れることもできない2人だったが、黄昏時が訪れると、入れ替わりが元に戻り、そして互いの姿が見えるようになって、初めて2人は直接会話することができた。

三葉は瀧から住民を助ける計画を引き継ぎ、山を下りる。
計画通りに町を停電させ、避難指示の放送を流すが、その電波ジャックも町の職員に見つかってしまい、避難は進まないまま、三葉は改めて町長である父の説得に向かう。

瀧が「入れ替わり」という不思議な出来事にあってから5年後、そして「奇跡的に住民が避難訓練をしており死者が出なかった」糸守への隕石衝突から8年後へと舞台は移る。

瀧も三葉も、入れ替わりのこともその相手の名前も忘れていたが、漠然と「誰かを探している」思いだけが残っており、ときおり町中でその相手の気配を感じることがあった。

さらに月日が流れたある日、並走する電車の車窓でお互いを見つけた2人は、それぞれ次の駅で降り、お互いの下車駅に向かって走り出す。ようやく住宅地の階段の上に三葉を見つけた瀧と、同時に瀧を見つけた三葉は、それぞれ歩み寄っていく。

すれ違ったところで瀧が話しかけ、2人とも互いに探していた相手だと分かって涙を流し、そして2人同時に名前を尋ねた。「君(あなた)の名は。」

それにしても、5,60年前の大ヒットメロドラマ「君の名は」とは、タイトルだけで、似て非なる作品だった!

日本におけるアニメ映画の興行ランキングを見ると1位の「千と千尋の神隠し」の301億円は別格としても、ジブリ・アニメ、外国アニメ(ピクサー、ディズニーなど)を含めても60億円突破は、歴代アニメの興収で、現時点で「20位圏内」に入ったことは確実のようだ。Top10に迫る勢いがある。ジブリ以外のアニメで100億円を突破したアニメはないので、どこまで肉薄するか見どころ。(追加:10月14日時点で145億円突破。邦画で6位。外国映画含めて12位。)

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