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<span itemprop="headline">映画「華麗なるギャツビー」(2013)</span>



華麗なるギャツビー」(原題:The Great Gatsby、2013)を見た。
これまでに5度も映画化されているそうだが、1974年版「華麗なるギャツビー」は見ていたが、今回のリメイクを見て、こんな内容だったかと思い出した。

1970年代の人気ナンバーワンのロバート・レッドフォードミア・ファロー主演版は、豪華絢爛の衣裳や邸宅などが印象に残っているが、物語は印象として薄かった。

当代の実力・人気ともにトップクラスのレオナルド・デカプリオ版は、賛否両論あるようだが、面白かった。

F・スコット・フィッツジェラルドの1925年の小説「グレート・ギャツビー」を原作としており、バズ・ラーマン(「ムーラン・ルージュ」)が監督・脚本を務めている。




映画は、1920年代のアメリカが舞台。この当時は、その後起こる1929年の大恐慌など予想もしていなかった時代で、華やかで、狂乱の好景気を謳歌していた時代。一部のセレブの世界とはいえ、こんな現実があったということを、一人の謎めいた人物を知るニックという人間が書き記した形をとっている。

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1922年の春。30歳のニック・キャラウェイトビー・マグワイヤ)は好景気に沸くニューヨークの証券会社に職を見つけて中西部から出てきたばかり。住居はロング・アイランドのウエスト・エッグにある月80ドルの小さな家を借りた。

すぐ隣には大豪邸が建っていて、ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)という主人が週末になると豪華絢爛なパーティを繰り返していた。ギャツビーは密売やスパイで巨万の富を築いたといった噂が飛び交う謎めいた人物だった。

海の向こう側にはイースト・エッグと呼ばれる高級住宅街が望め、そこにはニックのまた従妹のデイジーキャリーマリガン)が夫のトムと住んでいる。

名家の出身で有閑階級である二人はニックと再会の喜びを分かち合うが、トムにはどうやら愛人がいて夫婦仲に亀裂が生じていることを、ニックはその場にいたデイジーの女友達ジョーダンから聞かされる羽目になる。その夜、ウエスト・エッグに戻ったニックは、イースト・エッグの遠くの灯火を見つめながら物想いに耽るギャツビーの姿を見かける。

パーティに招待されたことがきっかけでニックとギャツビーの交友が始まる。
そのうちギャツビーがデイジーと会いたがっていて、華やかなパーティもデイジーの気をひくためのものであることを知る。ある昼下がり、ニックが二人を引き合わせると、幸福感に包まれたギャツビーはデイジーを引き連れて大邸宅の案内をする。

5年前。二人は熱烈な恋に落ちて密かに婚約したが、文無しの軍人だったギャツビーがヨーロッパの戦地に赴いている間、デイジーが富豪のトムと結婚してしまった。「社交界に出入りする金持ちのお嬢さんは貧しい男と結婚できない」事実を知ったギャツビーは底知れぬ敗北感と屈辱を味わうが、今こうして巨万の富を極めたのは、ただ愛する人を取り戻そうとする手段に過ぎないことをニックは知る。「過去は取り戻せる」とギャツビーは信じていた。

ニックは次第にトムのような約束された環境にいる者たちに潜む空虚な洗練や腐敗に気づくようになり、一方でギャツビーに好意を寄せ始める。

やがてデイジーを巡って、トムとギャツビーの口論も始まるが、マンハッタンからの帰途で嫉妬に狂ったトムの愛人マートルがギャツビーの乗った車にひき殺されてしまう。運転していたのは疲労困憊していたデイジーだった。彼女を心配するギャツビーにニックは告げる。「あいつらはみんなくだらない連中だよ。君にはあいつらをみんな一緒にしただけの価値がある」

しかし、トムにそそのかされて逆上したマートルの夫の手によってギャツビーはあっけなく射殺される。葬儀に参加したのはギャツビーの父親とニックだけだった。

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ギャツビーは、名門オックスフォード大学出身の富豪ということだったが、実は貧しい農家の出で、戦争での栄誉が認められて、5か月間オックスフォードにいただけという事実が明らかになっていく。トムがギャツビーに「お前と、我々では”血統”が違う」と言われたギャツビーが激高したときの「黙れ、黙れ、黙れ!」という形相がすごい。

これで、デイジーもギャツビーの本性を見てしまったようで、冷めてしまう。
巨万の富を手に入れているギャツビーだが、たった一人の女性デイジーのために、ニックに「頼み事」を託したり、世間でいろいろ言われているが「自分のことをどう見ているか」と聞くなど、案外小心で人間的な側面もある(笑)。

5年前の(戦争に行く前の)スタート地点に戻り、自分の理想像をデイジーに重ねたかったギャツビーの苦悩などが描かれている。

デイジーは、夫のトムが浮気をしていることを知っていて、夫の胸ポケットに「女の子の連絡先をメモするときのために」と言ってボールペンを差し込むのだ。

スーパーチャージャー付きの特注車や、豪華な邸宅、衣装などが登場。
CGを駆使して再現したとみられる1920年代当時のアメリカの風景も見どころだった。



キャリー・マリガンは映画「ドライヴ」で印象に残る女優だが、この映画でも、そのキュートさが目立っていた。レオナルド・ディカプリオは、このところ毎回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされる名演を残していたが今年初め、「レヴェナント」で、ついに受賞した。

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