「コード・ネーム U.N.C.L.E」(原題:The Man from U.N.C.L.E., 2015)を見た。
「シャーロック・ホームズ」シリーズのガイ・リッチー監督。
言わずと知れた1960年代に人気を博したテレビシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」を映画化したスパイ・サスペンス&アクション。CIAとKGBの敏腕エージェントが手を組み、世界の破滅を企む謎の国際犯罪組織に戦いを挑む姿を描く。
映画はスタイリッシュで、会話センスも面白く、カヴィルのスマートなカッコよさと、ハマーの神経質そうな性格がよく現れている。テレビドラマのロバート・ヴォーン(ナポレオン・ソロ)とデヴィッド・マッカラム(イリア・クリアキン)のコンビを彷彿とさせるものがある。
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タイトルバックに音楽とともに、1945年7月の新聞紙面の一面のトップを飾る「第二次大戦集結」「ドイツ 東西分裂」「鉄のカーテン 欧州を分断」の文字。
時は東西冷戦真っただ中の1960年代前半。
そんな中、CIAで最も有能な男といわれるナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)と、KGBに史上最年少で入った超エリートのイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)は、長年の敵対感情をひとまず忘れ、謎の国際犯罪組織撲滅の合同任務に乗り出す。
だが手掛かりは、その犯罪組織潜入の鍵となる失踪したドイツ人科学者の娘・ギャビー(ガブリエラ)・テラー(アリシア・ヴィキャンデル)だけだった。ギャビーを守りながら、科学者本人を探し出さなければならない二人だったが、考え方もやり方も何もかも正反対。タイムリミットが迫る中、核爆弾大量生産の危機から二人は世界を救えるのか・・・(MovieWalker)。
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東西ドイツの壁がなくなるはるか前の1960年代の雰囲気がよく出ている。
西ベルリンという言葉も今は懐かしい。アメリカとソ連のスパイが、反発しつつも協力するというスパイ合戦。お互いに盗聴器を仕掛けるのだが、イリア・クリアキンが、「アメリカ製盗聴器はローテクだ」というのも面白い。
ギャビーは実はプロのドライバー。どうりでテクニックも抜群。
ソロは、数カ国語を話し、窃盗罪で15年の刑を宣告され刑期の残り5年があるが、
U.N.C.L.E.からのミッションを受けてスパイ活動を行っているのだ。ソロの窃盗の手口は鮮やかなもので、宝石、招待状など人とぶつかった拍子に抜き取るのは朝飯前。
ミッションを終えたソロ、イリア、ギャビーの3人が、見晴らしのいいテラスのようなところで気晴らしに飲んでいると、そこにやってきたのが情報局長でU.N.C.L.E.指揮官のアレキサンダー・ウェーバリー(ヒュー・グラント)。
「俺たちにまだ何か任務?」といった表情のナポレオン・ソロ(右)たち。
ウェーバリーは、君たちの上司と相談して、新しい任務が出た。1時間後に出かけてもらう。「どこへ?」というイリアとソロに対して、ウェーバリーは「イスタンブール。尖った靴を履いていけ!」だった。またか、といった表情のイリアたち。
どうやらこの映画もシリーズ化されるような気配だ。
映画の最後に、U.N.C.L.E.の説明と人物紹介があった。
U:ユナイテッド
N:ネットワーク
C:コマンド
L:ロー
E:エンフォースメント
■アレキサンダー・ウェーバリー:1913年3月1日生まれ。
・・・U.N.C.L.E指揮官、8カ国後に堪能、情報収集レベル9、伯爵の第二子 爵位を放棄、情報局長、元アルコール+アヘン依存性。
(ヒュー・グラント)
・・・元アメリカ陸軍・軍曹、窃盗犯 クラスA2 金庫破り、窃盗と盗品売買 懲役15年、英語以外に5カ国語使用(ドイツ語、ロシア語、イタリア語、スペイン語、日本語)、ギャンブラー、重度のプレイボーイ(Serial Womanizer)。(ヘンリー・カヴィル)
■イリア・クリアキン:1931年7月25日モスクワ生まれのロシア人。
・・・サンボ退会優勝柔道四段、精神鑑定結果:情緒不安定、エディプス・コンプレックス、ボート競技 銀メダル、チェス ELOレート2401 (アーミー・ハマー)
■ギャビー(ガブリエラ)・テラー:1938年9月13日ベルリン生まれのドイツ人。
・・・プロ・ドライバー 整備工 言語は、ドイツ語、英語の他、現在
ロシア語習得中。(アリシア・ヴィキャンデル)
ロシア語習得中。(アリシア・ヴィキャンデル)
この映画では、ナポレオン・ソロ役で伊達男ぶりをいかんなく発揮しているヘンリー・カヴィルと、新星アリシア・ヴィキャンデルの可憐さが目立った。
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