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<span itemprop="headline">★松本清張ドラマスペシャル「地方紙を買う女~作家・杉本隆治の推理」</span>




松本清張
ドラマスペシャル「地方紙を買う女~作家・杉本隆治の推理」を見た。

きのう、きょうと2夜連続スペシャルだが、第一話が地方紙を買う女~作家・杉本隆治の推理」だった。きょうの第二話は「黒い樹海」(北川景子主演)。それにしても松本清張原作のドラマ化の多いこと。

清張の「地方紙を買う女」は原作も読んでいるが、ドラマ化されたのは今回でなんと9回目。1度映画化もされたこともある。内容はともかく、豪華出演陣がすごかった。


                      豪華な出演陣。

番組プロデューサーは田村正和をベタ褒め。
それによると、「地方紙を買う女」は、原作を含めて、これまで映像化された作品は主人公が女性。今回は広末さんが演じた芳子が主人公。それを芳子を追跡する作家・杉本(田村正和)の目線で映像化することで、これまでの作品とは明らかに違いが出ている。田村さんがその役にピタリとはまっている。とにかくかっこいい。渋さと色気!妻に先立たれながらも、作家としての仕事に打ち込み、そのプライドと執念から、事件の真相に迫っていく・・・そんな杉本=田村さんの姿は何とも魅力的。田村さん演じる杉本の目線で事件を追い詰めていけば、視聴者の方も楽しんでいただけるのではないかと思います。」と語っている。

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今回の「地方紙を買う女~作家・杉本隆治の推理」は、主人公の小説家・杉本隆治を田村正和(72)が演じているが「長く俳優を続けてきて良かったと思った」としみじみ。それは、ドラマで再共演した二人の女優、広末涼子(35)と水川あさみ(32)だったという。

広末涼子とは「オヤジぃ」(2000年、TBS)、「おとうさん」(2002年、TBS)の2回、水川あさみとは「さよなら、小津先生」(2001年、フジテレビ)以来の共演となった。「オヤジぃ」から16年か、時の経つのは早い!


田村正和は「涼子ちゃんは2度、あさみちゃんも父娘役で共演した時は10代だったんですが、今回久しぶりに会って本当に立派な女優さんになられて・・・。」と感慨深げで、「長く俳優を続けてきて良かったと思いました」と語っている。

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田村正和がすっかり老け込んだ印象だが、気になるのは
声が数年前からはっきりと出ていないのが気がかり。もぞもぞとしか聞こえないのだ。「田村正和 声」でGoogleで見ると、案の定、様々な意見や憶測が・・・。

若い女優と共演したいだけじゃないか」「ほかに渋い代役はいない。小林稔侍では似合わないでしょ」(笑)などだ。役者にとって声は命。いくら表情豊かに演じても、声が十分に発声できないのは見る方も辛い。特に主演では、なおさら。本人が作品に興味があり申し出たというのだが、田村に合わせるような女優陣の配役?と考えるのは考え過ぎか。独特のヘアスタイル、ニヒルさで一世を風靡した田村正和だけに、あまり無理をするのもどうかと思った。


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それはそれとして、「地方紙を買う女」は、田村演じる作家・杉本が金沢の地方紙で連載している推理小説を、東京に住む芳子(広末涼子)という女性から購読したい、と依頼をもらったことに疑念を抱くことから始まるミステリー。


               銀座ホステス役を演じた広末涼子

撮影は都内のほか、北陸新幹線の開通で脚光を浴びている石川県の各所で敢行。杉本、芳子、アシスタントのふじ子(水川あさみ)がピクニックに出かけるクライマックスのシーンは、石川県の“泣き砂の浜”として有名な琴ヶ浜海岸で撮影されたという。


劇中の杉本はいたって温厚な性格で、亡き妻からプレゼントされた万年筆を愛用している愛情深い紳士。そんな彼が、刑事に向かって声を荒げるシーンがある。「作家の業だ!」というシーンは確かに迫力があった。


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ストーリー:
小説家の杉本(田村正和)は、地方紙・金沢日日新聞の連載が決まり、東京から金沢へ移住。自らの作家生命を賭け、連載小説「遠い記憶」の執筆に専念している。作品の評判は上々、同紙文化部長の服部(佐野史郎)から連載の延長を依頼される。


            すっかり老境の域の作家を演じる田村正和

そんな折り、東京に住む芳子(広末涼子)という女性から「『遠い記憶』を読みたいので購読したい」という手紙が新聞社に舞い込んだことを聞かされる。芳子はどこで自分の小説を読んだのか、そしてなぜ途中から読みたいというのか?杉本はささやかな疑問を抱くが、アシスタントのふじこ(水川あさみ)は手紙は服部の捏造ではないかという。杉本が候補になっている文芸賞の落選が決まり、執筆意欲を失わせないように、と。
         
居ても立ってもいられなくなったふじこは一人上京。芳子の存在を確認すると一旦は安心する。しかし、身分を偽り接近した芳子から何がしかの思惑を感じ取り、疑惑を払拭することはできなかった。

数日後、芳子から「遠い記憶」がつまらなくなったから、と購読を断る手紙が送られてきた。小説は最近になって面白くなってきたはず。杉本には自信があったし、小説家仲間の東山(橋爪功)もそれを認め「失礼な」と鼻白む。杉本は芳子の一連の行動に一つの決断を下した。

 「この読者は、私の小説が読みたくて、新聞を購読したのではない」と。
では、なにが目的で金沢日日新聞を購読したのか。杉本とふじこは、芳子が購読を希望した日付の新聞から詳細に読み返し、東京と北陸を結ぶある心中事件の記事を見つける。それは東京のデパート警備員・庄田(駿河太郎)と愛人でデパート店員の梅子(須藤理彩)の遺体が関野鼻で発見された、というものだった。

芳子が読みたかった記事は、この心中事件に違いない。確信した杉本は、銀座の高級クラブで働く芳子を訪ねる。杉本が「遠い記憶」の著者とわかり、素直にわびる芳子。

夫の潮田(北村有起哉)は代議士の秘書のため、羽咋に単身赴任。自分は東京で、今は亡き姑の介護に追われていたという。その夫も秘書を辞め、15年ぶりに東京で一緒に暮らせるようになる。幸せになれますね、という杉本の言葉に、なぜか芳子は複雑な表情を見せる。

初対面の男女の何気ないやりとりだったが、杉本は帰り際そっと1枚の写真を置いて店を出る。確認した芳子を震撼させたその写真、そこに写っていたものとは?

金沢へ帰った杉本は、ふじことともに心中事件、潮田の周辺などを調べ始める。庄田と梅子は本当に心中だったのか?他殺だとすれば、芳子がどう関わったのか?すべては真実が知りたいため…。小説家の業に突き動かされた杉本の前で明らかになる真実とは!?

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