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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「マン・オブ・スティール」(2013)</span>



”スーパーマン”誕生の経緯と、その秘話を描いた「マン・オブ・スティー」(原題:Man of Steel、2013)を見た。「スーパーマン」はこれまで何度も映像化されてきたが、スーパーマンの新たな物語を「ウォッチメン」のザック・スナイダー監督が創造。

故郷クリプトン星を後にし、地球で育ったスーパーマンが強大な敵に立ち向かう姿が描かれる。新鋭ヘンリー・カヴィルが英国人として初めてスーパーマンを演じている。

新聞社の女性記者ロイス・レインにはエイミー・アダムス、その上司で編集長にはローレンス・フィッシュバーン、”スーパーマン”の実の父親にはラッセル・クロウ、地球の育ての親には、ケヴィン・コスナーダイアン・レインといった豪華キャストが名を連ねている。

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マーサ(ダイアン・レイン)とジョナサン(ケビン・コスナー)のクラーク夫婦に育てられたクラーク・ケントヘンリー・カビル)。クラークは実はクリプトン星に生まれ、星の滅亡を予測したジョー=エル(ラッセル・クロウ)が地球に送った彼の息子・カル=エルだった。

幼い頃よりカル=エル(エルは善の意味)ことクラーク・ケントは周囲の人々とは違う特殊能力を持っていることに苦悩していたが、やがて地球を守るという自らの使命に気付いていく・・・(MovieWalker)。



これまでの「スーパーマン」のテレビドラマ、映画では、ナレーションなどで、遠い星から地球にやってきた男が、新聞社に勤めながら、事件が起きた時にスーパーマンに変身して、正義のために戦うという話だった。

「マン・オブ・スティール」は、クラーク・ケントアメリカ・デトロイトの新聞社、デイリー・プラネット社に、新人特派員として入社するところまでを描いている。

このラスト・シーンがすばらしい。スマートでかっこいい!
このロイスは、新人クラークの素性をすでに知っているのだが、ベリー・ホワイト編集長が、新人クラーク・ケントを連れて「みなに紹介しよう」と近くにいた同僚のスティーブやロイスに紹介するのだが、ロイスのケントへの微笑みながらの一言が効く

      「プラネットへようこそ!」

もちろん、新聞社の名前が「デイリー・プラネット社」なので、ようこそプラネット社へということだが、クリプトンという星からやってきたカル=エル(ケント)に対して、地球というプラネット(惑星)にようこそ、という意味も込めている。


クラーク・ケントが外の惑星からやってきたということは、ほかの社員たちは誰も知らない。父親ジョナサンはいう。「お前は外の世界から(地球に)やってきた。ほかにも生物がいる。理由があって、ここに来た。いつか感謝する時がくる。その時に判断しろ。自分が何者かを伝えるかどうか。ここに来た理由を突き止めるのが仕事だ」だった。

母親マーサは「世界を救っていない時には何がしたい?」とケントに聞く。
ケントは「もちろん考えている。情報が集まるところで仕事がしたい。危険な場所へ行きたがっても詮索されない職場でね。」と答えた。

ビルのエレベーターに乗ろうとする後ろ姿の男。
エレベーターの扉が閉まる間際で、黒縁のメガネをかける男。職場は、デイリー・プラネット社。スティーブという男が、いい席のチケット二枚があると言って、ロイスに「デートしないか」と誘いをかけていた。ロイスは「いいえ結構。新人の方が釣れるかもよ」と軽くいなす。隣にいた新入社員らしき女性に「どう?」と声とかけるが、「むりむり」の返事。そこへ、編集長が「今度入社した特派員のクラーク・ケントを紹介するよ」とやってきたのだった。

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クリプトン星の消滅や、宇宙からの物体、ビルや建物のド派手な破壊シーンなどアクションも見応えがあった。また、宇宙からの侵略による災害で、父ジョナサンが死に直面しているのを(クラークが正体を明かして、助けようとするのを)静止する(ストップをかける)シーンも印象的だった。これは、まだ正体を明かすのは早い、という意味が込められていた。

ケントの衣装の「S」についてロイスが「何の意味?」と尋ねると、「S」に見えるがそれは文字ではなく、クリプトン星では「希望」を意味するものだという。「地球では、スーパー・・・」と言いかけたところで、あたりが騒々しくなって会話は途切れる。このあたりも「スーパーマン」という言葉も出てくることがなく、うまい。

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