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<span itemprop="headline">映画「勝利の朝」(1933)キャサリン・ヘプバーンが主演女優賞授賞。</span>





その生涯において4度のアカデミー賞主演女優賞を受賞(この記録は現在までも破られていない)したキャサリン・ヘプバーンが、映画デビュー3作目にして最初にオスカーを手にした「勝利の朝」(原題:Morning Glory, 1933)を見た。同じ原作で、のちに映画化された「女優志願」(1958)はリメイクである。

キャサリン・ヘプバーンアメリカの映画界では最も尊敬され、人気ナンバーワン女優の一人だが、26歳で主演した「勝利の朝」も、機関銃のようなトークと卓越した演技がすばらしい。

原題のMorning Gloryとは「朝顔」の意味だが、映画の中では、エヴァ・ラブレス(キャサリン・ヘプバーン)が、代役で成功を収めた時に、プロデューサーから言われる言葉の中に”夜明けの輝き”(Morning Glory)と言うセリフが使われている。





「映画、芝居の世界では、毎年ヒットする新人が現れる。その中で何人が生き残れるか。若者の輝きは”夜明けの輝き”であることが多い。日が昇りきる前にはしぼむ花だ。いい例が、(君の)衣装係の女性だ。名前は、ネリー・ナバルで、昔は有名だった。君のように若く才能があり、時の人だったが、姿を消した。古い話だ。」

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エヴァ・ラブレスは、バーモントの田舎町からニューヨークへ出てきた女優志願者。大物プロデューサー、イーストン(マンジュー)の事務所で門前払いを食いながら、巧みに居坐り、名優ヘッジスに演技コーチを頼み、劇作家シェリダン(フェアバンクス・Jr)に自分を強く印象づけ、端役をもらう。

シェリダンの新作“ブルースカイ(青空)”のネオン看板をなめて、ブロードウェイの客待ちのタクシー運転手のためのカフェでコーヒーをすするエヴァが映る。それを見つけたヘッジスが、芝居の成功を祝うイーストン邸でのパーティへエヴァを誘う。

この席でエヴァはスターだった。酔ったエヴァは、主演女優やプロデューサー、映画批評家、脚本家などを前に、「ご静粛に。わたくしめにご注目ください」といい、いかにも大女優然として、シェークスピアの「ハムレット」や「ロミオとジュリエット」の名セリフを客たちの前で演じ喝采を浴びる。が、そのまま寝込んでしまい、その夜はそこに泊まった。

翌日、早くからそこへ呼び出されたシェリダンにイーストンは真実を告げる。エヴァと関係を持ってしまった、と。エヴァに好意を持っていたシェリダンは少なからぬショックを受ける。時が経ち、エヴァがドサ廻りなどで喰いつないでいる一方で、シェリダンの新作翻訳劇“黄金の枝”が開幕を迎える。

が、主演の大物女優リタ・バーノンが直前でゴネて、頭を抱えるイーストン。
そこへ、代役なら僕が用意している、と連れて来られたのがエヴァだった・・・。舞台が成功裡に終わり、勝利の余韻の中で自分を客観視するエヴァとかつて彼女と同じ立場にいた、今は衣装係のネリーの感動的なやりとりが印象に残る。エヴァはこの“夜明けの輝き”を持続していかねばならないのである。

「成功は空しい。“夜明けの輝き”と言われようとも、怖くはない。恐れない」と力強いエヴァがいた。

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田舎から都会に出てきた、舞台経験も未熟な女優志願の女性が、週給20ドルでも、無報酬でもいいから、役が欲しいという積極さが、やがて目にとまっていくところがいい。両親などは女優になることは反対なので、家族に知られないようにと名前を芸名のエヴァ・ラブレスに変えたのだが。

キャサリン・ヘプバーンというと、ある程度の年齢が行ってからの映画、例えば「旅情」(1955)(オールドミス役で実年齢48歳)、「招かれざる客」(1967)(60歳)「冬のライオン」(1969)(62歳)「黄昏」(1981)(74歳)などを多く見てきたが、20代半ばのキャサリン・ヘプバーンも、骨ばったルックスだが、芯が強く、演技派女優としての才能が見られる。



部門候補者結果
アカデミー賞1933年主演女優賞   『勝利の朝』受賞
1935年 『乙女よ嘆くな』ノミネート
1940年 『フィラデルフィア物語ノミネート
1942年 『女性No.1』ノミネート
1951年 『アフリカの女王ノミネート
1955年 『旅情』ノミネート
1956年 『雨を降らす男』ノミネート
1959年 『去年の夏 突然に』ノミネート
1962年 『夜への長い旅路』ノミネート
1967年 『招かれざる客』受賞
1968年 『冬のライオン受賞
1981年 『黄昏』受賞



本名:キャサリン・ホートン・ヘプバーン1907年5月12日 - 2003年6月29日)。ハリウッド映画史上最も特筆すべき女優の一人。2014年現在、オスカーを演技部門において4回受賞したただ一人の俳優。ノミネート数も、俳優としてはオスカー史上第2位の12回(最多ノミネート記録はメリル・ストリープの 19回/2015年1月15日現在)。米国映画協会(AFI)が1999年6月に選出した、アメリカで「最も偉大なる女優50人」では、堂々の第1位に輝いた。


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