新ドラマが視聴率を稼げるかどうかは、第1話の冒頭の10分程度で、視聴者をつかめるかどうかが大きいが、ドラマ「オトナ女子」のつかみは、なかなかだった。

「昼顔」のドラマでブレイクした斎藤工が、主役・アラフォーの中原亜紀(篠原涼子)の年下彼氏で、売れないミュージシャンの山岡伸治役でサプライズの出演。亜紀のベッドで目覚めるシーンから始まり、あっと言わせる効果はあっただろう。斎藤工は、第1話に友情出演したようだ。
それはともかく、亜紀が飼っている猫「ちくわ」がなんともキュート?。ブサかわだが。
まん丸で可愛いというよりも、むしろ四角四面の顔で、16:9のワイド画面のように横長(笑)。
”面倒くせえな、アラフォー女子は・・・”という胸中のちくわ。
中原亜紀が、女友達を二人家に連れてくると、そのうちのひとり大崎萠子(吉瀬美智子)が、ちくわに寄ってきて、”ちくわちゃーん”と抱き抱えると、ちくわの独白の言葉が画面にあらわれる。「この女、嫌いかも。」(笑)。猫の目線で、画面が動いたり、人間のオトナたちを見て、猫の思ったセリフが時々画面に現れるのが面白い。
かつて一世を風靡したことがある脚本家・高山文夫(江口洋介)が、中原亜紀に出会うたびにくしゃみばかりしていたのは、亜紀の洋服についた猫の毛に反応してのもので、脚本家は、猫アレルギーだった!
亜紀が進めている「恋愛アプリ」のストーリーの監修を脚本家の高山に頼みたい亜紀だったが、「40歳女性に女子と使うのはおかしい。女子は25歳まで。アラフォーなどといって若ぶっても、所詮は、おばちゃんだ」と散々。
萠子(吉瀬美智子)が、高山のかつての作品について絶賛すると「あれは、ビリー・ワイルダー監督の”アパートの鍵貸します”のパクリに過ぎない」と語ったり、高山が仕事場替わりにしている喫茶店に、亜紀がやってくると「星の数ほど店はあるのに、なぜこの店に・・・。あ、これは”カサブランカ”のハンフリー・ボガートのセリフ」といったように、映画関連のセリフがポンポン。
二つ目は、間違ったやり方。三つ目は、オレのやり方だ。これは映画”カジノ”のロバート・デ・ニーロのセリフ」など、「オトナ
女子」の脚本家・尾崎将也の遊び心か。
ただ、篠原涼子が、やたらとロングヘアを掻きあげるシーンが多く、「わたしいい女でしょうオーラ」を出しすぎで鼻につくという、ネットの書き込みもあるようだが、やはりスタイルも良く、かっこいい女優の一人だろう。鈴木砂羽や吉瀬美智子が引き立て役に回ってしまったような印象も(笑)。
「最後から二番目の恋」の小泉今日子と中井貴一の掛け合いのような気の利いたセリフが、篠原涼子と江口洋介の間にもあって(「まだ、そこまで話すほど親しくはないので・・・」とお互いに言い合うシーンがある)、そこが見所にはなりそうだ。次回以降も見ることになりそうだ。
(guchさん、”買い”リストに・・・のようです。笑)。
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