骨太の医療サスペンスとしてスタート。
いよいよ1週間後に迫った「下町ロケット」は期待大。
今季のドラマでは、最も期待している(面白さは間違いなし!)の「下町ロケット」が一週間後の18日からスタートする。
これまで、一部のドラマを見たが、「これは面白い!」というのが、昨日NHK夜10時放送の「破裂」だった。
■「破裂」(土曜夜10時、NHK)
・・・椎名桔平×滝藤賢一×仲代達矢出演の禁断の医療サスペンスということだが、ストーリーに引き込まれると同時に、御大・仲代と仲代「無名塾」の滝藤賢一の師弟共演などが見所だ。椎名桔平と仲代達矢は映画「金融腐蝕列島」(1999)で、共演している。この時は、無名塾の出世頭・役所広司が主演だった。
「破裂」では、仲代の私生児として生まれた椎名桔平が、父親からも蔑(さげす)まれて生きてきたが、いつか父親を自分に跪(ひざまず)かせることを生きがい・目標としていた。医者になった椎名桔平に対して、病に伏している仲代が語った言葉が強烈。「悟ったことは、セックスの時に避妊具を使うことが重要ということ」だった。しかし、自らの病を克服するためには、息子である椎名桔平の医療技術が必要であり、「お願いします。お願いします」と何度も頭を下げるのだ。
ついに頭を下げさせる時が来たわけだが、椎名桔平は「断る」と毅然とした態度。
髪の毛がシルバー(銀髪)で、メガネというルックスで、新垣結衣の美貌を封印し、カンの鋭さで、事件を解決していく。
備忘録のために、腕や足に、マジックで、今日の予定を書いておく。太ももにも文字を書いているので、スカートをたくしあげたりするのが、エロティシズムがあり、探偵の依頼主である岡田将生も目のやり場に困りタジタジ。
極秘情報の入った「SDカード」の盗難の犯人を探し当てる掟上の着眼点などが冴え渡る。意外な犯人が浮上。一話完結なのか、連続なのか・・・。
着想は面白いが、美人女優のやや冴えない変わった役柄というのでは、「ダンダリン」「福家警部補の挨拶」などがあり、やや二番煎じな気がしないでもない。次回を見て、継続か決めたい。
■「偽装の夫婦」(水曜日夜10時、日本テレビ系)。
・・・主人公・嘉門ヒロ(天海祐希)は容姿端麗・頭脳明晰な図書館司書。
しかし、実は内心では毒を吐きまくりの人嫌いで、一生一人で生きていこうと考えている。そんなヒロの人嫌いの原因となったのが、人生で唯一愛した男の裏切りだった。しかし、今になってヒロの前に、その大学時代の恋人・陽村超治(沢村一樹)が現れる。
そして、超治とヒロは結婚することになる。 しかし、それは偽装結婚だった!
実は超治の母親は余命3ヶ月で、最後に息子の結婚だけを心配している状態だったのだ。しかし、ヒロと超治の偽装結婚は周囲の人間関係に大きな波紋を呼ぶこととなり・・・。
主人公ヒロは、表面上は相手から何を言われてもいつもニコニコ。
ところが腹の中では、毒舌の言葉が溢れている。脚本は、高視聴率を記録した「家政婦のミタ」の遊川和彦ということで、能面のような表情を表に表さないのが特徴なのか。「○○妻」もそうだった。「家政婦のミタ」のインパクトが大きすぎる。
沢村一樹が学生時代にヒロと別れたのは、自分がゲイだからということだったのが後から分かる。そのための天海祐希と“偽装結婚”するという設定になっている。このドラマも、あまり興味を引きそうではないので次週を見て継続するか判断。
・・・
今のところ「破裂」「下町ロケット」+1,2本?というのが、今期10月ドラマの作品ということになりそうだ。