fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">★いまだに使う「財布の紐(ヒモ)が固い」「褌(ふんどし)を締め直す」。</span>

ニュースなどを聞いていると、「”○○ノミスクス効果”といっても、まだまだ一般消費者、庶民の”財布の紐(ひも)は固いようです」といった言葉を耳にする。

かつては、モノを入れる袋であった「巾着(きんちゃく)」を財布替わりにして、その袋のヒモを固く締めたり、緩めたりしたことから来ているのだろう。その巾着袋を狙った泥棒を”巾着切り”〈ヒモを切って、中身を盗む)といったような気がする。

景気が良くなれば、財布のヒモは緩むのだろうが、財布の中身が空っぽでは、固くしようが緩めようが関係ない〈笑)。

財布といえば、小さい頃は「がま口」と言っていた。
口金が「蝦蟇(がま)」のように開くからということらしいが、そもそも蝦蟇(ガマ)とは「ガマの油」のガマのことだといま気がついた(笑)。ガマガエルのことだ。


                     映画「ガマの油

ガマの油の口上というのを小さい頃に、親から聞いたことがある。
落語家や、フーテンの寅さんなどがよく話していたような気もする。

こんな具合だ(長いので、途中は略す。)
「さあさ、お立ち会い。御用とお急ぎでない方は、ゆっくりと聞いておいで。
遠目山越し笠のうち、物の文色(あいろ)と理方(りかた)がわからぬ。山寺の鐘は、ごうごうと鳴るといえども、童子(どうじ)来立って鐘に鐘木(しゅもく)をあてざえば、鐘が鳴るやら鐘木が鳴るやら、とんとその音色がわからぬが道理。

だがお立ちあい、てまえ持ちいだしたる(なつめ)の中には、一寸八分の唐子(からこ)ゼンマイの人形。人形の細工人は数多ありと言えども、京都にては~(略)。大坂表には~(略)、近江の大椽藤原の朝臣

手前持ちいだしたるは、近江の津守細工(つもりざいく)。
咽喉(のど)には八枚の歯車を仕掛け、背中には十二枚のこはぜを仕掛け、大道へ棗を据え置くときは、天の光と地の湿りを受け、陰陽(いんよう)合体して、棗のふたをパッととる。ツカツカ進むか、虎の小走り、虎走り、すずめ、駒鳥、駒がえし、孔雀、雷鳥の舞い、人形の芸当は十と二通りある。

だがしかし、お立ち会い、投げ銭や放り銭はお断りだ。
手前、大道に未熟な渡世をいたすといえども、投げ銭放り銭はもらわないよ


では、何を家業にいたすかと言えば、手前持ち出したるは、これにある蟇蟬噪(ひきせんそう)、四六のガマの油だ。そういうガマは、おのれの家の縁の下や流しの下にもいると言うお方があるが、それは俗にオタマガエル、ヒキガエルといって、薬力(やくりき)と効能の足しにはならん。手前持ち出したるは四六のガマだ。

四六、五六は何処で分かる。前足の指が四本で後足の指が六本、これを名付けて四六のガマ。これが住めるのは、これよりはるーか北にあたる常陸の国(ひたちのくに)は筑波山の麓、オンバコという露草を食らい成長をする。これが捕れるのは、五月に八月に十月、これを名付けて五八十(ごはっそう)は四六のガマだ、お立ち会い。

・・・
インチキの?ガマの油の効用を説明して、ガマの油を売りつけようという魂胆だ。
さあ、お立会い、記事が長くなりそうなので、がま口の口は閉めておくことに。

ふんどしを締め直す」は、自分に気合を入れること。
 ・心機一転 ・ 気持ちを改めて ・ 気を取り直して ・ 新しい気持ちで ・ 新たな気持ちで ・ 新たな決意で ・・・という時に使うが、「ふんどし」を履くのは、祭りで神輿(みこし)を担ぐ人だとか限られているだろう。なかには、「Tバック」が趣味の人は、性別を問わず?履くかも知れない(「ふんどし女子」というのもあるようだ。爆)

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fpdも、ふんどしを締め直して、ブログ10周年に向かっているようだ。


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