fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「リトル・マエストラ」(2012)有村架純主演。</span>





リトル・マエストラ」(2012)を見た。
今年公開された「ビリギャル」(2015)やテレビドラマの「ようこそ、我が家へ」が記憶に新しい有村架純の3年前の映画。時々グッとくる
ほどのストーリー、脚本がいい
期待以上の映画だった


天才指揮者に間違われた高校生の少女とアマチュアオーケストラの面々が、音楽を通して共に成長する姿を描く感動作。

石川県の小さな港町を舞台に、それぞれ悩みや苦しみを抱えながらもオーケストラでの演奏によって本来の自分の姿や誇りを取り戻していく人々の喜びを映し出すヒューマン・ドラマ。監督は「海の金魚」の雑賀俊郎。

出演は、主演の有村架純のほか釈由美子(「スカイハイ 劇場版」)、蟹江敬三(「ゆれる」)、篠井英介(「悪の教典」)、前田吟(「男はつらいよ」シリーズ、「真夏の方程式」)、筒井真理子(「絆」「真夏の方程式」)など。

・・・
過疎化が進む港町、志賀町福浦。
この町には数十年続くアマチュア・オーケストラの福浦漁火オーケストラがあり、得意曲はエドワード・エルガーの「威風堂々」1曲のみながら、コンテストの優勝を目指して練習している。

老指揮者・吉川は、自分が世界の超有名指揮者マエストロ・オルフェンシュタインの弟子で、孫娘・美咲(有村架純)が自分譲りの指揮者としての才能を持っていると、音大出身のヴァイオリン担当・みどり(釈由美子)に語る。

しかし吉川が他界し、オケはコンクールを前に解散の危機に陥る。
みどりはオケの期待を背負い、吉川の孫という美咲を迎えに行くことにする。

しかし出迎えた美咲は派手な格好の茶髪の少女で、吉川の話とは大きく食い違う。しかし町の人たちの期待を裏切れないみどりは、美咲を天才少女指揮者に仕立てることを決意する。


                  「先生、どうぞこちらへ」と大歓迎を受ける美咲。


美咲は、茶髪から一転して、お嬢様のような制服で、街の人たちの前に登場する。オケのメンバーは大喜び。生まれつき気管支の弱いチェロ担当の高校生・正也(上遠野太洸)は、バスケットの仲間たちと思いっきりコートを駆け回るのが夢だと美咲に語る。

ある日、漁協の事務所に入った美咲宛ての電話に正也が出る。
相手は美咲のブラスバンド部の同級生で、美咲が天才少女指揮者だということが嘘だと知ってしまう。

オケのメンバーに真実が明かされると、美咲はメンバーの欠点を次々に指摘していく。みどりは思わず美咲に平手打ちをするが、美咲は、みどりもこんなところに本当の音楽なんてないと思っているはずだと告げる。

美咲は、厳しい叱咤のせいでブラスバンド部員の反感を招き、突き上げを食らって大きな心の傷を負っていた。一方、オケのメンバーたちも家族や仕事の問題を抱えており、大きな決断を迫られる・・・(MovieWalker)。

・・・
街の人たちは、アマチュア・オーケストラ・コンクールを目指して、アイロンをかける時も、レジを打つときも、車の窓を吹くときも、あの「威風堂々」のメロディを口ずさむ。

ところが、天才少女指揮者が、ニセモノだと知り、コンクールの出場どころか、今が潮時だと、楽器を売ろうとするものも出てきた。果たして街の人たちはコンクールを諦めてしまうのか・・・。

この有村架純、最初に登場したときは、タメ口全開のヤンキー娘で登場するが、映画が進むうちに、”指揮者”として素晴らしい存在感を見せつける感動作。

「天才少女指揮者のフリをしてやってやるよ。アルバイト代としてお小遣いもらえて最高じゃん」「本当のことなんて意味がないと思うけど」「楽譜は作曲者からの手紙」と語る美咲だったが・・・。


      湊川辰次(タツ爺)”を演じた前田吟がいぶし銀のような演技を見せ・・・。

          本当に伝えたかったことを屋上から拡声器で訴える美咲。
   
素人アマチュア楽団を前に、「アインザッツがなっていない」と音楽専門用語を美咲が使うと、「英語なんか言われても」「いや英語でなくドイツ語」という声が。「アインザッツ」はEinsatz(ドイツ語)で、音楽では、休止後における歌い始め、奏し始めの瞬間のことをさす。Satzには「文章」という意味だが、ここでは楽節のこと。

不安がっているメンバーに対して、オーケストラの中心的な役の”ゲンさん”こと荒沢源次(蟹江敬三)が、”一本締め”で景気をつけようと提案。”イヨー!ポン” とやると、美咲が、「それだ!」と指摘。「手を打つ前にキマってましたよね!」と、それがアインザッツなのだという。

裏切られた思いのオーケストラのメンバーたちは、美咲の言葉には耳を傾かなかったが、メンバーの一人に何故か加わっていた”辰次(タツ爺)”(前田吟)が実は・・・とわかってから急展開。

”あの曲をやろう! 私たちの威風堂々を!”

”風が吹いた!”

”指揮者は楽器のないオーケストラ”

など、見所が多い映画だった。

  予告編

製作年:2012年
一般公開:2013年2月1日(2012年12月1日より石川県で先行公開)
上映時間:1時間48分
配給:アルゴ・ピクチャーズ


☆☆☆☆


↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
 「にほん映画村」に参加しています:ついでにクリック・ポン♪。