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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「白ゆき姫殺人事件」(2014)</span>



湊かなえ原作の「白ゆき姫殺人事件」(2014)を見た。
監督は、「ゴールデンスランバー」「奇跡のリンゴ」などの中村義洋監督。
井上真央を主演に迎えて映画化したサスペンス。

とある美人OL殺人事件を巡り、その容疑者とされた女性にまつわる“噂”が、周囲の人々の悪意ある発言によって広まっていくさまがつづられる。事件を追うワイドショーのディレクターを綾野剛が演じる。

最初から、いかにもSと呼ばれる人物が犯人だという描かれ方が続くが、それで終わったら物語にならないので、身構えるが、約2時間の映画で、事実が明らかになるのは、最後の15分くらいのところ。振り返ると、”濡れ衣”ということだが、それなりに面白い。

・・・
日の出化粧品の美人社員・三木典子(菜々緒)が殺害された。
典子と同期入社をした地味な女性・城野美姫(井上真央)に疑惑の目が向けられ、美姫の同僚やかつての同級生、家族らワイドショーの取材を受けた関係者は彼女について衝撃的なことを語る。やがて報道やインターネットで過熱気味に取り上げられ、噂が一人歩きしていく・・・(MovieWalker)。


              新入社員で同期入社の二人だったが・・・。


            なぜ急いで駅に向かって走っていったのか・・・。


          行方不明のSの同僚を取材するテレビ局ディレクター


             Sの故郷で地元の幼友達の聞き込み取材。

・・・    
テレビ局、マスコミによる報道やネットの拡散の現状などを通して、断片的な状況証拠の積み上げによって、犯人のイメージが作り上げられていく怖さを描いている。

「人の記憶は捏造される。自分に都合のいいように曲げられる」という言葉が、ネット(ツイッター)のつぶやきの中であったが、一理ある。「ネットは真実を暴く。ネットは冤罪も作る」という言葉もあるように、ネットは便利だが、落とし穴もあると言えそうだ。

・・・
タイトルの「白ゆき」というのは、石鹸会社のヒット商品の石鹸の名前。
殺害された女性が微塵であったことから「白ゆき殺人事件」と言われた。
殺人の犯人と噂される女性について、同僚、地元の住民などの証言をまとめて事件を報道するテレビ局だが、証言に基づいて事実の報道を貫いているようでいて、ミスリード(誤った方向に誘導)していることも描いている。

真犯人は実に身勝手で、その動機から、人生を棒に振るような残忍な方法による殺人を犯すのかという疑問も残るが、湊かなえの小説は、根が深いようだ。

出演は、ほかに蓮佛美沙子貫地谷 しほり、ダンカン谷村美月染谷将太生瀬勝久など。

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