スティーブン・スピルバーグ監督の「ジュラシック・パーク」(原題:Jurassic Park、1993)は、部分的に見ていたが、全編見るのはなんと今回がはじめて。HDリマスター版でテレビ放送があったので見た。
「ジュラシック・パーク 」は、1990年に出版されたマイケル・クライトンによる小説を原作とした映画で、恐竜誕生の着想が面白い。今見ても、ストーリーの展開やCG技術の面でも、全く色褪せないところが傑作恐竜映画と言われる所以だ。
スピルバーグの作品は、「激突!」(1971)にしても「ジョーズ」(1975)にしても、いきなり恐怖のシーンを前面に出すのではなく、音楽や木の葉の動きなどで、まず何かが動いているような、ざわざわとした動きで恐怖感を煽り、「何が出てくる、何が出てくる・・・」と観客の好奇心、恐怖感を煽るだけ煽るというテクニックがうまい!
20世紀の現代(映画製作時)に恐竜などいるはずもないのだが、恐竜の生き血を吸った蚊が冷凍になっていたのを化学者が発見、そのDNAから恐竜のクローンを作るというもの。
原作の小説版では、琥珀に閉じ込められた蚊の腹部の血液から恐竜のDNAを採取し、これを解析・復元した上で欠損部位を現生のカエルのDNAで補完し、さらにこれをワニの未受精卵に注入することで恐竜を再生する手法が描かれる。
琥珀の中の吸血昆虫からDNAを採取するというアイデアは、カリフォルニア大学バークレー校のジョージ・ポイナー博士が1992年、琥珀の中のシロアリからDNAを採取し、塩基配列を決定したというニュースをクライトンが耳にし、クライトン自身がポイナーに連絡を取ったことがきっかけとなっているという(Wikiより)。
再生された恐竜を見世物に一大娯楽施設「ジュラシック・パーク」を建設しようというものだったが・・・。二人の子供を追いかける恐竜の怖さは、迫力満点。小学校低学年の子供が見たら、怖さに震えるのでは(笑)。
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4作目となる「ジュラシック・ワールド」もヒットしているようだ。
映画に登場する恐竜も、さまざま。
ヴェロキラプトル、ブラキオサウルス、パラサウロロフス、トリケラトプス、ティラノサウルス・レックス(T-REX)、ディロフォサウルス、ガリミムスなど。オタクでないのでさっぱりだが、人間を襲うもの、そうでないもの、などあるようだ。
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出演者では、ジュラシック・パーク建設を計画するハモンド財団のジョン・ハモンドにリチャード・アッテンボロー(「大脱走」)が扮している。古生物学者、アラン・グラント博士は、サム・ニール。グラントの助手で古植物学者には、ローラ・ダーン(写真)。
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