「アルマゲドン」(1998)を見た。
20世紀末に公開されたこともあり、当時流行っていた世紀末危機の予言(ノストラダムスなど)などが頭に浮かんで、敬遠。タイトルは「ハルマゲドン」と同義語という。
春巻き丼ではないようだ。”世界の終わり”といった意味で、あえて避けていて見なかった。
また、主演のブルース・ウィリスも「ダイ・ハード」の第一作は良かったが、その後は、尻つぼみにも思えた。ウィリスは、映画1本に高いギャラを要求するようで、俳優のステータスとも言える反面、がめつさもあるような記事も読んだことがある。
「ロード・オブ・ザ・リングス/王の帰還」などは見ているが、人気のきっかけになったという「魅せられて」も見てみたい。
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映画は、テキサス州に匹敵する大きさを持つ巨大なアステロイド(小惑星)が地球に接近、ニューヨークが無数の隕石群に包まれ、18日後には地球に衝突することが発覚したことから、NASAが、チームを編成し、秘密裏に、これを食い止めようとする人間ドラマである。宇宙ものとしては、最近の「インターステラー」並みの迫力がある。
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人類滅亡を回避すべく、NASA 総指揮官トルーマン(ビリー・ボブ・ソーントン)は、小惑星の表面に穴を開け、地中で核爆弾を爆発させれば軌道を変えることができるという案を聞き、石油採掘のプロ、ハリー(ブルース・ウィリス)に惑星上での掘削を依頼する。
ハリーは長年共に仕事をしてきたチック(ウィル・パットン)、ロックハウンド(スティーヴ・ブシェーミ)、ハリーの娘のグレース(リヴ・タイラー)の恋人のA.J.(ベン・アフレック)らを呼びよせる。A.J.は、上司であるハリーの娘・グレースと付き合っていることが発覚し、ハリーと気まずくなっていた。
彼らは厳しい訓練のあと、二機のシャトルに乗り込み惑星に向かう。訓練中、A.J.は独善的な行動でチームの和を乱してしまったり、ハリーに反発をしながらも、厳しい訓練に耐えきる。彼らは1人の脱落者も出さず、小惑星爆破に向かう。
だが、その途中で小惑星周囲の隕石群にぶつかり、A.J.の乗った「インディペンデンス号」は着陸に失敗する。ハリーたちは単独で掘削作業に取り掛かるが、作業は困難の極みだった。だが、死んだと思っていたA.J.たちが掘削機に乗って駆けつけ、ハリーと共に掘削を成功させる。
喜びもつかの間、誰かが核を手動で爆発させなければならないことがわかる。
クジで当たったA.J.が残ることに決まったが、ハリーはA.J.を無理矢理シャトルに乗せ、「お前は自慢の娘婿だ」と言い残して掘削現場に戻り、核のボタンを押す。
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ハリーは、自分の娘・グレースと結婚の約束をしたA.J.を死なせて、娘を悲しませることはできず、自分が身代わりとなってミッションを成し遂げるのだが、父娘の最後の数分の会話がいい。
NASAが、地球を救うために集めるスタッフの人選の過程もいい。
男たちは、オートバイで、スピードオーバーで、警察に追われていたり、ギャンブルに興じていたり、さまざま。NASAの関係者は「(宇宙プロジェクトに)2,500億ドルも費やしてきたのに、こんなゴロツキ集団に地球を委ねるのか」と反対する声もあったが、掘削やその他、いずれもその道のプロであるというところで集められたのだった。
集められた一人は、最後かも知れないという自分の運命を知ってか、離婚した元妻を訪れると、その元妻は、小さな子供に向かって「セールスマンの人よ」と説明するのだが、あとで、宇宙に飛び出すスタッフの中に、その人間がいることを知った子供が「ママ、あのセールスマンだよ」。母親は「セールスマンじゃないのよ。あなたのパパよ」というのも泣かせる。
思わずニヤリとさせられるセリフもある。
・「隕石が落ちると、日本とオーストラリアは消滅する」(guchさん、どっちにいても、ダメよ!)。
・掘削に成功して脱出を図る時に「星め! お前の負けだ。」
・ハリーが、相手に「お前に言いたいことは、言葉にして5文字だ。
会・え・て・嬉・し・い」「それは6文字だ!」
150分の映画だが、見ごたえはあった。
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