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建築学科に通う大学1年のスンミン(イ・ジェフン)は、“建築学概論”の授業で音楽科の女子学生ソヨン(スジ)に出会い、一目で恋に落ちる。音楽科の学生が部門違いの講義に出ていたのは、憧れの先輩が建築を専攻していたからだった。
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しかし、恋に奥手なスンミンは、親友ナプトゥク(チョ・ジョンソク)のアドバイスを受けながらアプローチするが、なかなかうまくいかない。ナプトゥクが、身振り手振りで、説明するのが面白い。例えば、相手の家の前に行って、酒を飲んで、ポケベルで、「いま表にいる」と言ってすぐに切るのだという。そうすれば驚いて何事かと思って、相手が出てくる。そこで告白しろというのだが・・・。酒を飲んでいるのに驚いて相手が後ずさりしたら、「壁ドン」の真似だった。
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“建築学概論”の課題を一緒にやるうちに、ソヨンとは友達以上の仲になるが、
なかなか告白できないまま、小さな誤解からソヨンと遠ざかってしまう。
それから15年後、建築士になったスンミン(オム・テウン)の前に、ソヨン(ハン・ガイン)が突然現れ、「家を建てて欲しい」と言う。15年も音信不通で、最初は「誰?」と思うスンミンだったが、なぜ、突然ソヨンが現れたのが徐々に明かされていく・・・。
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医者と結婚し、裕福な生活をしているというソヨンだが、その建築の過程で、ソヨンの素性が明らかになっていく。実は、結婚しておらず、病弱の父を介護していた。
一方、スンミンには婚約者がいて、結婚間近だったが、次々に蘇る記憶。そして、新たに生まれる温かな感情が湧き上がる。
青春純愛ラブストーリーだが、日本版「横道世之介」とでも言えるような懐かしさを感じさせる映画でもある。
監督は、イ・ヨンジュ。延世大学の建築学科で学び、10年間建築士として働いた後、映画の世界に転向したという経歴の持ち主。ポン・ジュノ監督の「殺人の追憶」(2003年)で演出をつとめながら映画を学んだ後、本作の脚本を書き上げたという。
「JSA」で知られる製作会社ミョンフィルムとの出会いをきっかけに、「建築学概論」を映画化したという。
この作品が大ヒットしたことにより、若き日のソヨンを演じたスジは“国民の初恋”と呼ばれ、2012百想芸術大賞新人女優賞を受賞したという。
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1994年10月10日生まれというから、映画の撮影時には、18歳と大学一年生と等身大だった。
現在(15年後)のソヨンを演じたハン・ガインは、スクリーンデビューした映画「マルチュク青春通り」(2004年、未見)で、おさげ髪の美少女を演じている。