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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「天国の駅 HEAVEN STATION」(1984)</span>



映画「天国の駅」(1984)を見た。吉永小百合が、アラフォー(39歳)の時の映画で、かつての日活時代の清純派からの脱皮を図って、体当たりした映画と言われた。
汚れ役に挑戦でも美貌は隠せない?

1985年の日本アカデミー賞で「おはん」と「天国の駅」により吉永小百合は初の最優秀主演女優賞を獲得した。以降2006年度までに4度の最優秀主演女優賞を得ている。製作は東映(東京撮影所)。戦後初の女性死刑執行者となった「ホテル日本閣殺人事件」がモデルとなっている。監督は、出目昌伸(「パリの哀愁」など)。

丹波哲郎は刑事役で「砂の器」(1974)の今西警部を彷彿とさせるような役柄だった。

・・・

昭和45年(1970年)6月11日、東京小管拘置所内の処刑場で、一人の女がこの世に別れを告げ、天国への階段をのぼっていった。係員の「何か言い残すことは?」に「ありません」と答える林葉かよ(吉永小百合)、47歳。その直前「わたし、綺麗?」が唯一最後に残した言葉だった。

場面は一転して、昭和30年春。
結城つむぎの織女として、また美人としても評判のかよ(吉永小百合)は、まだ32歳の女盛りだった。夫の栄三(中村嘉葎雄)は傷痍軍人で、下半身マヒの障害者だった。初夜を迎えないままに出征したため夜な夜な嫉妬心のかたまりとなって、かよに辛くあたった。

そんな彼女に目をつけて接近したのが若い巡査の橋本(三浦友和)だった。
満たされぬ日々に悶々とする林葉かよと深い仲になるのに時間はかからなかった。
妻の浮気を知った栄三は狂ったように折檻し、思いあまったかよは夫を毒殺。

しかし警察はズサンな調べで脳内出血による死亡として処理した。
栄三の死後、警察を辞めた橋本はかよの世話で東京の大学へ通わせてもらうようになった。

そんなある日、橋本は東京から幸子(真行寺君枝)という女を連れて帰って来た。
橋本は、林葉かよとの噂を打ち消すために、幸子と仮の夫婦になるのだと言い訳をするのだが、かよと幸子の二人の女は、橋本に騙されていたことを知り手切金を渡して縁を切った。

同じ男に騙された妙な連帯意識で姉妹のように仲良くなった二人は、綿谷温泉郷にたどりつき、かよは土産物店を開き、幸子は芸者として、人生の再スタートを切った。

そして、結城の頃から、かよに想いを寄せていた通称ターボという知的障害の一雄(西田敏行)も、いつのまにかこの地に住みついていた。大和閣の主人・福見(津川雅彦)は、かよに惹かれ、何かと援助を申し出ていた。



ダニのような橋本が現われ、かよに金をせびりに来た時も、福見は手切金として300万円を渡して追い返した。しかし、福見には精神病院に入院している妻・辰江(白石加代子)がいる。

そこで、ターボのかよに対する気持ちを利用して、かよに危害がかかるとそそのかし、辰江を殺害させた。邪魔者はいなくなった。

福見とかよは晴れて結婚し、幸子も芸者を辞めて大和閣に落ち着いた。
ところが、300万円を費い果たした橋本が再び舞い戻って来た。幸子は、やっと幸福をつかんだ自分とかよを、不幸におとしいれようとする橋本が許せなかった。

殺すしかない。そう決心した幸子は、登山列車から橋本をつき落とそうとするが、逆に谷底につき落とされてしまった。最愛の幸子を失なったかよは復讐のために橋本と会おうとするが、福見は許さなかった。

かよは福見に過去の夫殺しを告白、生きた屍のように無気力となってしまった。
一方福見も、先・妻辰江殺しをそそのかした一雄(ターボ)の存在が邪魔になり殺そうとする。しかしターボの抵抗にあい、かよに手助けを求めたが、かよは逆に福見を殺してしまった。



かよは初めて自分を最も愛してくれていたのはターボであることを知ったのだ。
二人は死ぬ覚悟で逃走した。駅へたどり着いた時、結城の事件以来、かよを追っていた五十沢刑事(丹波哲郎)ほか警察官が待ちかまえていた(MovieWalkerより)。

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ふたりの夫を殺した「かよ」だったが、「愛」に飢えていたのだろうというのが動機。
それにしても殺人に至るまでの経過を見ると、そそのかした橋本という男が、最も悪い人間であったように思われる。福見も相当悪い。かよに想いを寄せるターボ役の西田敏行が、知的障害で片方の目に青いコンタクトをいれての熱演ぶりが印象に残る。


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