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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「ファム・ファタール」(2002)ブライアン・デ・パルマ監督。</span>



デ・パルマ監督ということで期待したが、ややわかりにくく、オチもイマイチだった。
ただ、ボディ・ダブル」や「殺しのドレス」などのように美女が登場し、カメラが人の目になって動くところなどは健在。デ・パルマの代表作の「アンタッチャブル」や「ミッション・インポッシブル」の切れ味の良さには到底及ばないが。

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2001年カンヌ映画祭のメイン会場では、「イースト/ウェスト 遙かなる祖国」のプレミア上映を直前に控えて大勢の人々が集まってきた。

レッド・カーペットの上を歩くプロポーション抜群のモデルのヴェロニカ(リー・ラスムッセン)を、カメラマンのロール(レベッカ・ローミン・ステイモス)が撮影していた。ヴェロニカは1,000万ドルの宝石で飾られたビスチェを身に着けており、2人のガードマンが警護に当たっている。



会場内に入ったロールに呼ばれて、ヴェロニカはトイレに入った。
ガードマンの様子は、ロールの仲間ラシーヌが監視している。ロールはヴェロニカの体からビスチェを外し、仲間のブラック・タイが用意した偽者と交換する。ロールたちは宝石窃盗グループなのだ。しかしロールはブラック・タイとラシーヌを裏切り、宝石を奪って逃走してしまう。

だが街に出たロールは、カメラマンのニコラス(アントニオ・バンデラス)に写真を撮影されてしまう。教会に駆け込んだロールは、中年夫婦から「リリー」と声を掛けられる。ロールは教会から逃げ出し、ホテルへ向かった。しかしラシーヌに襲われ、階下へ突き落とされる。ロールは追い掛けてきた先程の中年夫婦に発見され、気が付くと一軒の家にいた。

中年夫婦が去った後、飾ってある写真を見たロールは、自分がリリーという女性に瓜二つで間違えられたのだと気付く。そこはリリーの家で、中年夫婦は両親のようだ。ロールが風呂に入っていると、何も知らずにリリーが帰宅した。

リリーは夫と息子を亡くしてショックを受けており、拳銃を使って自殺してしまう。
ロールはアメリカ行きの飛行機に乗り、ブルース・ワッツという金持ちのアメリカ人と席が隣合わせになった。ロールは、すぐにワッツと親しくなった。

7年後のフランス。ニコラスはエージェントから、新しく赴任する米国大使ワッツの妻リリーの写真を撮ってほしいと依頼された。リリーは写真を嫌っており、誰も撮影したことが無いというのだ。ニコラスは浮浪者に変装し、ワッツの妻の写真を撮ることに成功。もちろん、ニコラスはロールがリリーに成り済ましていることなど知らなかった。

ニコラスの撮影した写真がタブロイド誌に掲載されたことで、ブラック・タイとラシーヌはロールの居所を知った。ニコラスはロールを尾行し、ホテルの部屋に上がり込む。拳銃を発見したニコラスは、ロールが自殺を考えていると解釈した。ロールは喘息の吸入器を薬局で買って来てほしいと頼み、「これで逃げられない」と言って上着やバッグを渡した。

ニコラスはロールに言われた通り、彼女の来るまで薬局へ向かう。
だが、ロールは警察に通報し、女性が襲われたと嘘をつく。ニコラスはセラ警部に捕まり、誘拐犯の疑いを掛けられる。セラは大使館へ行くが、ワッツはニコラスの弁明が正しいと告げる。しかし、それは警察を追い払うための言葉だった。ロールはワッツに対し、ニコラスに成り済まして身代金を要求していたのだ・・・(Movie Walkerより)。

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同じシーンが何度が登場する。
しかし、最初のシーンは実は想像・夢だったことがあとからわかる。
物語の結末は別の方向に進行していくところなどは面白い。

タイトルのファム・ファタールとは、悪女のことでもあり、財宝・お金を独り占めにしようと企んだ、裏切られた仲間からすれば、”性悪女”を描いた物語で「悪魔のような女」や「白いドレスの女」のような映画だった。音楽を坂本龍一が担当している。


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